...痩せこけた頬に些(さ)の血色もない...
石川啄木 「葬列」
...痩せこけた頬に些(さ)の血色もない...
石川啄木 「葬列」
...痩せこけた顏から兩の眼を飛び出させるやうにぎろ/\させて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...骨ばった手を痩せこけた喉に当てて言った...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...前方に痩せこけた足で立つ燈台があらわれ...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...痩せこけた醜い老爺が身悶えして泣き叫んでゐる有様には...
太宰治 「右大臣実朝」
...痩せこけた深い凹(くぼ)みが...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...――・ふりかへる柿の葉のひらり・アスフアルトもをんなくさい朝の風・叱られる馬で痩せこけた馬で梅雨ふる・はれたりふつたり青田となつた梅の実も落ちたまゝお客がない・梅雨晴の大きい家が建つ□・山頭火は其中庵にふくろうがうたふ△秘密を持たないやすらかさ...
種田山頭火 「行乞記」
...丈(せい)の低い痩せこけた芭蕉だの...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...痩せこけたお腹の周りに尻尾を丸めた...
R.W. チェンバース R.W. Chambers The Creative CAT 訳 「四風の街」
...ボブは彼の痩せこけた小さい手を自分の手に握っていた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...彼はスメルジャコフの去勢僧のように痩せこけた顔や...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...蛙に似て痩せこけたるものだ...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...だが、Kは男をこう身近かにながめると――そりは少しばかり前方へ進んでいたからだ――この腰のかがんだ、いわば虐待されている姿、赤い、疲れた、痩せこけた顔、一方は平らで、一方は落ちくぼんだ、なんとなく不ぞろいな両頬、二、三本のまばらな歯だけが残っている、もの問いたげにぽかんと開けた口、そうしたすべてを身近かにながめると、Kはさっきは悪意からいったことを、今度は同情の気持からくり返さないではいられなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...痩せこけた青年が...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...いたって年をとった痩せこけた男で...
正岡容 「圓朝花火」
...どこやら痩せこけた源次の顔に似ているように思われて来た...
夢野久作 「斜坑」
...痩せこけた娘の顎の間から...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??