...ぶらりぶらりと貧乏の重い袋を痩腰に下げて歩けど...
石川啄木 「詩」
...以前はひよろひよろ痩せてゐたのが...
石川啄木 「第十八號室より」
...やっぱり木乃伊を思出す痩せ方であった...
江戸川乱歩 「悪霊」
...屍骸が痩(や)せるまで血を流さした上で...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...此馬冬こもりの飼(かひ)やうによりて痩(やせ)ると肥(こえ)るありて...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...痩(や)せ衰えて...
太宰治 「葉桜と魔笛」
...痩せて銀のような腮鬚(あごひげ)を生やした旅僧が立って念仏を唱えていた...
田中貢太郎 「妖怪記」
...初老に近い痩せ身の男だつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...別して痩せ我慢の健足に誇って見せた事である...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...兄は性来(しょうらい)の痩(やせ)っぽちであった...
夏目漱石 「行人」
...「まず第一番に女房のお徳」「フム」「こいつは三十八九の火箸(ひばし)のように痩せた女だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...から鮭(さけ)も空也(くうや)の痩(やせ)も寒(かん)の内(うち)雲水(うんすい)に似た旅人芭蕉も...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...骸骨のように痩せ細りました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...素裸かにした痩せた女の子を立たせて...
堀辰雄 「噴水のほとりで――」
...それから、もう一人の色つやの悪い、痩(や)せた、貧相な女の子の姿が、その傍(かたわ)らに色褪(いろあ)せて、ぼおっと浮ぶ...
堀辰雄 「幼年時代」
...その唇へ肉の痩せた自分の頬を押しつける...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ここへ上って来た痩せぎすの美しい小娘だ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...糸のように痩せ衰えた郁次郎を引き立てて...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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