...私が二葉亭から請取った何十通の手紙の中でこれほど墨痕(ぼっこん)淋漓(りんり)とした痛快なものはない...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...世にも痛快なる山かな...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...他の者を悉く眼の無い盲人に見立てた頗る痛快な言葉であるが...
丘浅次郎 「固形の論理」
...第四章その一 痛快な破壊こうして俺は年があけると間もなく上海へ渡った...
高見順 「いやな感じ」
...「痛快な先生ですね...
太宰治 「正義と微笑」
...ひどく痛快な気がしました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...周平にはそれが一寸痛快な気がした...
豊島与志雄 「反抗」
...俵責めの手段を痛快なりとし...
中里介山 「大菩薩峠」
...この大女の馬鹿さ加減を痛快なりとしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...漆桶(しっつう)を抜くがごとく痛快なる悟りを得て歓天喜地(かんてんきち)の至境に達したのさ」あまり迷亭の言葉が仰山(ぎょうさん)なので...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この痛快な馬鹿野郎を喰はせられるのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...反キリストや反道徳の痛快なヒーローとして...
萩原朔太郎 「ニイチェに就いての雑感」
...「兵六玉(ひょうろくだま)ァ」という痛快な声がかかった...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...横暴にしても痛快な横暴であったネーと...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...フランス軍人をあつといはせた「鉄砲上村(かみむら)どん」の痛快な話がある...
宮原晃一郎 「風変りな決闘」
...胸の空(す)くような痛快な波紋を高々と...
夢野久作 「暗黒公使」
...痛快な学術実験が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それはいかに痛快なことだらう...
横光利一 「悲しみの代價」
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