...予は間(ま)がな隙(すき)がな向不見(むかふみず)の痛快な事許りやりたがる...
石川啄木 「悲しき思出」
...「いつも聽いて痛快なのは...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...これ程確實で痛快な方法は無いと思つた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...痛快な破壊を語ることで...
高見順 「いやな感じ」
...日本は、どうも、お正月にはかえって数の子だの豆だの、わざと粗末なたべものばかりで祝うのですからね、痛快な国ですよ...
太宰治 「惜別」
...檀君の仕事のたくましさも、誠實も、いまに人々、痛快な程に、それと思ひ當るにちがひない...
太宰治 「檀君の近業について」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...また草の根をぶりぶりかき切るのも痛快なものである...
寺田寅彦 「路傍の草」
...その直截(ちょくせつ)痛快なる...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...痛快な事実が到る処に転がっているのを見るだろう...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...痛快な表情を以てクルクルと躍り出したかのように...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを天下に紹介する方が評家に取って痛快な場合が多い...
「長塚節氏の小説「土」」
...油でぐつしよりになつた金次郎の前掛が隱してあつたんです」「馬鹿野郎」「へエツ」平次の痛快な叱を喰つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たしかに痛快な驚異であり...
萩原朔太郎 「芥川君との交際について」
...何か痛快な事を期待して居るのは...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...その乱暴者を、極めて温柔(おとな)しい文学青年の筆者と同列に可愛がったのが筆者の母親で、痛快な、男らしい意味では筆者よりも数十層倍、深刻な印象を、負けん気な母親の頭にタタキ込んでいる筈であるが、この男の伝記は後日の機会まで廻避して、ここには前記、失意後の乱暴オヤジ、奈良原到翁の逸話を二三摘出してこの稿を結ぶ事にする...
夢野久作 「近世快人伝」
...しかも轟九蔵と天川呉羽の性生活について非常な興味を持っているらしく、そいつがわかるまでは断然お暇を貰わないつもりですとか何とか、吾々の前で公々然と陳述する位、痛快な女なんだ...
夢野久作 「二重心臓」
...痛快な夢私は喧嘩をした...
横光利一 「夢もろもろ」
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