...予が胸を痛めるのは...
芥川龍之介 「邪宗門」
...聴くべきものとては彼の援助(たすけ)を乞う痛めるものの声あるのみ...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...その第一には必らず頭を痛める癖があるが...
戸川秋骨 「道學先生の旅」
...ひそかに弱い心臓を痛めるのであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...それに彼は多勢(おおぜい)の子供の世話をしてくれる妻の心を痛めるようなことは...
徳田秋声 「仮装人物」
...私の痛める魂をなだめてくれた音楽よ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...若しさういふことがあつた場合に突然胸を痛めるよりも兄に聞いて覺悟をしてからにしたいと思つたからである...
長塚節 「開業醫」
...もうそんな事で神経を痛めるのは馬鹿らしいと思うようになつていました...
林芙美子 「清修館挿話」
...後には頭の痛む時などかへつて頭を痛める料(しろ)になる...
正岡子規 「病牀六尺」
...無言のうちにひそかに胸を痛める同心もあった...
森鴎外 「高瀬舟」
...からだを痛めるようなことはあるまいと存じます...
森鴎外 「高瀬舟」
...かりに吾々が足を痛めるとしましょう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...且つ杖(つえ)の下痛める体も無く...
柳田国男 「山の人生」
...病気ではないかと心を痛める...
山本周五郎 「青べか物語」
...うっかりすると爪先を痛める...
山本周五郎 「新潮記」
...筑波根の上を環(めぐ)れる夕暮や雪と輝く薄衣(うすぎぬ)に痛める胸はおほひしか朧氣(おぼろげ)ならぬわが墓の影こそ見たれ野べにして雲捲上(まきあぐ)る白龍(はくりう)の角も割くべき太刀佩きて鹿鳴(かな)く山べに駒を馳せ征矢鳴らしゝは夢なるかわれかの際(きは)に辛うじて魂...
横瀬夜雨 「花守」
...父の為俊卿も心を痛めること一通(ひととお)りでない...
吉川英治 「剣難女難」
...そして間々(まま)足を痛める...
若山牧水 「樹木とその葉」
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