...けちな事にも頭を痛めるんだ...
有島武郎 「かんかん虫」
...誰れも無意義に自分の腹を痛めるものはないだけのことだ...
岩野泡鳴 「猫八」
...ヨブは益々(ますます)心を痛めるのみであった...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...肩を痛めると云ふ心配が少い...
谷崎潤一郎 「文房具漫談」
...勝手な音を無茶苦茶に衝突させ合ったのではいたずらに耳を痛めるだけであろう...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...その第一には必らず頭を痛める癖があるが...
戸川秋骨 「道學先生の旅」
...それに彼は多勢(おおぜい)の子供の世話をしてくれる妻の心を痛めるようなことは...
徳田秋声 「仮装人物」
...彼女の痛める心は晴れていったが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...他人を痛めるのが恐かったのである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...まず相手を痛めるよりは...
中里介山 「大菩薩峠」
...かくの如く樹木を痛める雪は湿り気のある粘着力の多い雪ということは分っているのであるが...
中谷宇吉郎 「雪」
...突き抜けようとすれば鼻頭(はなづら)を痛めるばかりである...
夏目漱石 「虞美人草」
...又た其光線が眼の中に入つて眼を痛める...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...且つ杖(つえ)の下痛める体も無く...
柳田国男 「山の人生」
...病気ではないかと心を痛める...
山本周五郎 「青べか物語」
...うっかりすると爪先を痛める...
山本周五郎 「新潮記」
...うっかりあるくと踏み返して足を痛める...
山本周五郎 「日本婦道記」
...後腹(あとばら)を痛めるほど...
吉川英治 「治郎吉格子」
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