...聴くべきものとては彼の援助(たすけ)を乞う痛めるものの声あるのみ...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...頭を痛めるやうに胃の腑を損ねる...
薄田泣菫 「茶話」
...つまらぬことにも心を痛める...
田山花袋 「蒲団」
...ひそかに弱い心臓を痛めるのであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...彼女の痛める心は晴れていったが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「喉(のど)を痛めるぞ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人の心を痛めるような結果になりはしないかと...
中里介山 「大菩薩峠」
...かくの如く樹木を痛める雪は湿り気のある粘着力の多い雪ということは分っているのであるが...
中谷宇吉郎 「雪」
...さほど頭を痛める必要がないと思っていました...
夏目漱石 「こころ」
...御坊」事毎に神経を痛めるのは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...親分はどうかしたんで?」「女巾着切を痛めるのは氣がさしてならねえよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わたしがどのように心を痛めるか――」「いえいえ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...人の親の心を痛める事を構へて...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...からだを痛めるようなことはあるまいと存じます...
森鴎外 「高瀬舟」
...若(も)し愛してゐる妻の神経を痛めるやうな事が生ずると知つたら...
森鴎外 「魔睡」
...うっかりすると爪先を痛める...
山本周五郎 「新潮記」
...彼は一番自分の胸を痛める辰子の傷ついた肉體を自分の胸に突きつけて考へた...
横光利一 「悲しみの代價」
...そして間々(まま)足を痛める...
若山牧水 「樹木とその葉」
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