...腓(ふくらはぎ)のところどころがずきずきと痛む...
田山花袋 「一兵卒」
...それでちょっとでも身動きしようとするとこの飴が痛むからだには無限の抵抗となって運動を阻止する...
寺田寅彦 「柿の種」
...彼をしてわれを怒らす暴言を吐かしめんこと痛むべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...そろそろ空腹であるが、女中二人と、娘一人っきり(読売新聞の結婚談は大である)、神経痛で、腰が痛むから、尿瓶(しびん)を置いて、用を足す位で、勝手へ行って、パンを焼く気にもなれない...
直木三十五 「死までを語る」
...兵馬の病気は肝臓が痛むのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...苦しいかい」「実際情けないんだ」「どこか痛むかい」「豆が一面に出来て...
夏目漱石 「二百十日」
...少し痛む身體を我慢して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...のど少し痛む、ルゴール、アスピリン...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
......
三好十郎 「捨吉」
...ふと眼が覚め痛む身体を押へつゝ立上つた...
村山槐多 「殺人行者」
...頭の心が痛むのに気が附いた...
森鴎外 「鼠坂」
...あんなふうに人の心もちが痛むようなことを云うのはよくないと思うな」独り言のように呟きながら...
山本周五郎 「雨あがる」
...その指が痛むし、ほかにも躯のそこかしこ、肩や腰の骨などに鈍痛があるので、身動きをするたびに顔をしかめるが、それ以外は石にでもなったように、正面のどこともない一点をみつめたまま、硬ばった顔つきで黙りとおしていた...
山本周五郎 「さぶ」
...畑の土を踏むのでさえ心のどこかが痛む...
山本周五郎 「日本婦道記」
...それで頭が痛む訳ではない...
吉川英治 「剣難女難」
...乳くびが疼(うず)き痛むたびに...
吉川英治 「源頼朝」
...火の塵(ちり)でも入ったように痛むのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...堅い腰掛けの上で痛む肩や背や腰を自分でどうにもできないはかなさのため...
和辻哲郎 「停車場で感じたこと」
便利!手書き漢字入力検索