...いつまでもぴりぴりと痛む...
海野十三 「火星兵団」
...彼はズキズキ痛む脚を引き摺って...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...これは此処にある塗池が破損してゐて水が漏る為めに松が痛むのである...
高浜虚子 「発行所の庭木」
...樹明君が痛む足をひきずつてやつてきて泊めてくれといふ...
種田山頭火 「其中日記」
...痛む胸に彼女の眼付を秘めて...
豊島与志雄 「童貞」
...お由羅は、しびれた、痛む胸を、這うようにして、壇から降りて「火が、みんな、左へ廻りましたの」と、微笑した...
直木三十五 「南国太平記」
...蘿月(らげつ)は若い時分(じぶん)したい放題(はうだい)身を持崩(もちくづ)した道楽(だうらく)の名残(なごり)とて時候(じこう)の変目(かはりめ)といへば今だに骨の節々(ふし/″\)が痛むので...
永井荷風 「すみだ川」
...蘿月は若い時分したい放題身を持崩(もちくず)した道楽の名残(なごり)とて時候の変目(かわりめ)といえば今だに骨の節々(ふしぶし)が痛むので...
永井荷風 「すみだ川」
...「有難え、お茶を一ぺえ――甘えお茶菓子も有らあ」そこで、お茶を飲み、菓子を食い、さて、ゆっくり掻巻へもぐり込んで一休みと、足腰をのばしにかかってみると、指が痛む...
中里介山 「大菩薩峠」
...痛むやうな頭ぢや無いが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しくしく痛む腰を撫でながら...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...そしてすぐ利かなくなりますので」「黙って痛むのを見ているのですか」「まあそうです...
北條民雄 「いのちの初夜」
...痛む頭を両手で抱えると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...採集に山登りをしても足腰が痛むということは全くない...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...老夫人は此処を自分の居場所と決めて痛む脚を温めている...
矢田津世子 「女心拾遺」
...畑の土を踏むのでさえ心のどこかが痛む...
山本周五郎 「日本婦道記」
...そうして身体(からだ)を動かす拍子に両肩と首すじがピリピリと痛むのに気が付いた...
夢野久作 「暗黒公使」
...多少痛む気もするが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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