...小さな傷でひどく痛むのは蜜蜂や胡蜂の毒を螫されたからなのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...そしてずきんずきんと頭のしんが痛む...
海野十三 「四次元漂流」
...「痛い? ひどく痛むかい」女が渋面(じゅうめん)を作りながら膝をさすっているので...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...神経痛とかいうのでもなく何んでも啖(たん)が内訌(ないこう)してかく全身が痛むのであるとかで...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...発熱倦怠、身心が痛む、ぢつとしてゐると、ついうと/\とする、甘酸つぱいやうな、痛痒いやうな気分である、考へるでもなく考へないでもなく、生死の問題が去来する、……因縁時節はどうすることも出来ない、生死去来は生死去来だ、死ぬる時は死ぬる、助かる時は助かる...
種田山頭火 「行乞記」
...何もかもが痛むの...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...胃を病んでいる姉は昨夜の酒が過ぎたので痛むと云う...
富田木歩 「小さな旅」
...何にもしないということは、痛むべき方針だ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「けふは脚が痛むの...
中村地平 「悪夢」
...痛む頭を汚いクッションに当てて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...私は頭の方は痛むかどうかと...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...――なに? 胸が痛む...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...気分はどうだ」「少し頭が痛むだけだ」孝之助はそう答えながら...
山本周五郎 「竹柏記」
...弁之助はきゅうに腹が痛むと云いだした...
山本周五郎 「日本婦道記」
...まだ痛む」――お褥(しとね)を当てましょう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...お寒いのでございますか」「余は胸が痛むのだ」「侍医をお呼びいたしましょうか」「いや...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...木の芽や草もある」それを思うと正成は胸が痛む...
吉川英治 「私本太平記」
...しいんと空虚(うつろ)に痛む...
吉川英治 「松のや露八」
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