...薄い痘痕(あばた)のある物売りはいつもただつまらなそうに...
芥川龍之介 「十円札」
...国民のコンモンセンスが種痘の功徳を知り...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...例えば天然痘(てんねんとう)にかかった人が癒えてしまうと...
石原純 「ルイ・パストゥール」
...痘痕(あばた)を散らして...
泉鏡花 「婦系図」
...生憎(あいにく)そこで二人ともひどい痘瘡を煩つてどつと床についてしまつた...
中勘助 「銀の匙」
...痘痕面(あばたづら)を露出(むきだ)したようなこのザマといったら」雪を目の敵(かたき)にして...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は頭蓋骨(ずがいこつ)の上まで天然痘(てんねんとう)にやられましたよと吹聴(ふいちょう)する必要はあるまい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...若くて天然痘を患った時...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...伯母(おば)さんの痘痕(あばた)は見(み)えぬかえと笑(わら)ふに...
樋口一葉 「たけくらべ」
...また薄痘痕(うすあばた)のもある...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...薄痘痕(うすいも)があッて...
広津柳浪 「今戸心中」
...なかんずく天然痘や伝染病が信じられぬほどの数の子供を奪い去る時期において然りである1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...珍聞でしょう? 余り天然痘が出ているから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...岩国に於て独立に就いて痘科の秘訣を伝へて家学とし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...痘科鍵之会...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...楼上貯痘疹書...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...天然痘の痕のあるうっとりとした顔を並べて...
横光利一 「上海」
...それに痘瘡(ほうそう)の痕(あと)がいっぱいござりましてな...
吉川英治 「宮本武蔵」
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