...青鉛筆の痕(あと)を残している...
芥川龍之介 「文章」
...湯氣の末に一痕の缺月かすか也...
大町桂月 「常磐の山水」
...泡のやうに痕もなく舌の上に溶けてゆくその甘味が...
薄田泣菫 「独楽園」
...昨夕(ゆうべ)の白粉の痕が青く斑点(ぶち)になって見える...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...第二例に於(おい)ては此部に布目(ぬのめ)の痕を付けたり是等の遮光器は左右兩端(さいうりやうはし)に在る紐を以て頭に結(むす)び付けられたるものの如し...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...剥(は)がして懸物(かけもの)にしたのだね」一幅ごとに残っている開閉(あけたて)の手摺(てずれ)の痕(あと)と...
夏目漱石 「行人」
...眉毛(まゆげ)の太くって蒼髯(あおひげ)の痕(あと)の濃い逞(たくま)しい四十恰好(がっこう)の男だった...
夏目漱石 「坑夫」
...その中(うち)にふと天井の木目(もくめ)が眼に入って突然妙な事を思った※「こう見たところは水の流れた痕(あと)のようだな」...
二葉亭四迷 「浮雲」
...明らかに指の痕である鉛色の斑点(はんてん)が一続きに並んでいた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...庭先は泉水の痕かたもなく縁下まで濁水がたうたうとおし寄せてゐた...
牧野信一 「好色夢」
...文政以後復(また)痕迹(こんせき)を留めず...
正岡子規 「俳人蕪村」
......
宮沢賢治 「疾中」
...又喰付(くいつ)き合った創痕(きずあと)が...
夢野久作 「難船小僧」
...血のにじんだ痕跡を一つも発見する事が出来なかったが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...しかれどもおさなかりけるうき人の俤(おもかげ)に似(に)し君(きみ)を見(み)てうらぶれわたるわれさへも西の京の去りかねてやれだいこ(烏水の家に宿りて)花なる人のこひしとて月に泣いたは夢なるものたて綻(ほころ)びしころも手に涙の痕のしるくともうき世にあさき我なれば君もさのみはとがめじ――花なる人の戀しとて月に泣いたはゆめなるもの――つらけれど...
横瀬夜雨 「花守」
...踏みにじった痕も消えて...
吉川英治 「江戸三国志」
...それに痘瘡(ほうそう)の痕(あと)がいっぱいござりましてな...
吉川英治 「宮本武蔵」
...極めて興味深い化石の痕跡及び断片があった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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