...自分の痔が果して酒の爲めに非常に不氣分になつた上に...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...彼女の言葉によると、その痔疾は、かなりひどくなっているそうである...
海野十三 「西湖の屍人」
...「古代医学」「外科学」「規範」「瘻管」「潰瘍」「痔」「神聖病(テンカン)について」である(訳注:現在では予後論...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...僕の病気は歯痛と痔(じ)である...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...痔がわるくて休んだ...
種田山頭火 「行乞記」
...上厠後の痔出血で閉口した...
種田山頭火 「其中日記」
...痔が起る...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...見たところにわかに痔瘻とも判断できぬほど...
徳田秋声 「仮装人物」
...それが痔の痛みと一緒に...
徳田秋声 「仮装人物」
...痔(じ)に悩んでいた彼女はクションの上に半身を横たえてぐったりしていたが...
徳田秋声 「仮装人物」
...私と同じ痔(じ)の療治で入院していて...
徳田秋声 「仮装人物」
...痔と――痔だけは...
直木三十五 「死までを語る」
...痔いたみて堪難し...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...腰には痔疾にすぎなかった...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...また結核患者もゐれば、痔疾患者も居り、その他胃病、子宮病内膜炎、珍らしくは睾丸炎までゐるのだつた...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...しかして支那の妊婦は兎を食うて産む子は痔持ちになったり毎度嘔吐(は)いたりまた欠唇(いくち)に生まれ付くと信じたのだろう...
南方熊楠 「十二支考」
...疾患は痔瘻なので...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...その証拠に殆んど過半は痔持ち疝気(せんき)持ちです...
村井弦斎 「食道楽」
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