...耳や鼻や痔は何物かの梅毒から來てゐはしないかと疑はれるからだ! ええツ! こんなからだはどうでもなれ」と...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その頃は多分痔を療治していられたかと想う...
内田魯庵 「温情の裕かな夏目さん」
...尼崎(あまがさき)の父が痔(じ)の手術で西宮の某肛門(こうもん)病院に入院した時...
谷崎潤一郎 「細雪」
...四里ばかり歩いて、こゝまで来て早泊りした、小倉の宿はうるさいし、痔もよくないし、四年前、長い旅から緑平居へいそいだときの思出もあるので...
種田山頭火 「行乞記」
...痔がよくなつた、昨春以来の脱肛が今朝入浴中ほつとりとおさまつた、大袈裟にいへば、十五ヶ月間反逆してゐた肉塊が温浴に宥められて、元の古巣に立ち戻つたのである、まだしつくりと落ちつかないので、何だか気持悪いけれど、安心のうれしさはある...
種田山頭火 「行乞記」
...最近になってやっとはっきり自覚するようになった葉子の痔瘻(じろう)が急激に悪化して...
徳田秋声 「仮装人物」
...」「やっぱり痔瘻(じろう)だ...
徳田秋声 「仮装人物」
...「痔は切るに限るよ...
徳田秋声 「仮装人物」
...院長によって痔瘻(じろう)の手術をした時の話などした...
徳田秋声 「仮装人物」
...私と同じ痔(じ)の療治で入院していて...
徳田秋声 「仮装人物」
...痔疾が全癒に近づいてから...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...痔を悪くしてしまったことである...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...腹の病気(この中にたぶん赤痢がふくまれる)、腸管寄生虫、直腸炎、痔、上腹部の病気、心臓病、頭痛、排尿痛、消化不良、頸の腫脹、咽喉痛、肝臓病、約30の眼の病気、鼻、耳、歯の病気、腫瘍と膿瘍...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...痔の悪いひとが痔(ヘモロイデン)だ痔だと愚痴をこぼすように...
久生十蘭 「だいこん」
...おまけに痔疾にも大変よろしいんで...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...」「風邪(ふうじや)の跡(あと)で持病の疝痛(せんつう)痔疾(ぢしつ)が起りまして...
森鴎外 「大塩平八郎」
...痔になつてゐるのに氣がついた...
横光利一 「寢たらぬ日記」
...痔病がひどく悪くなったが...
横光利一 「夜の靴」
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