...痒(かゆ)いんだか...
泉鏡花 「歌行燈」
...読者を歯痒(はが)ゆがらせる点については...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...素人の私達でさえ歯痒(はがゆ)くなるほどでありました...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...予ハ尿道ガ非常ニムズ痒イノデ眼ヲ覚マシタ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...矢張(やっぱり)房吉を歯痒(はがゆ)く思った...
徳田秋声 「あらくれ」
...誰にも痒(かゆ)いところへ手の達(とど)くように気を使うことに慣れている自分が...
徳田秋声 「あらくれ」
...「おやおや、蚊が出やがった、おお痒(かゆ)い、痒い、こいつはたまらねえ」いつのまにか蚊に手の甲を、したたかに食われていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...痒(かゆ)いところへ手の届くように世話してくれる者があります...
中里介山 「大菩薩峠」
...歯痒(はがゆ)いと思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...痒(かゆ)いところへ手の届く親切ですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...あんまり骨がないので歯が痒(かゆ)い」焦(じ)れ立ったお銀様は...
中里介山 「大菩薩峠」
...身にこたえて来たようで歯痒(はがゆ)い...
中里介山 「大菩薩峠」
...神尾は自分を歯痒がったり...
中里介山 「大菩薩峠」
...「――」平次は齒痒(はがゆ)さうに默つてをりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なんという智慧長(た)けたやつであろう」痛し痒(かゆ)しの甘辛面(あまからづら)で感嘆の声をあげると...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...他国他政府に対しては恰(あたか)も痛痒(つうよう)相(あい)感(かん)ぜざるがごとくなるのみならず...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...痒くないところまで手の届く...
山本周五郎 「百足ちがい」
...鏡子は自身でも歯痒(がゆ)く思ふやうなぐずぐずした挨拶をして居たが...
與謝野晶子 「帰つてから」
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