...気違いになるくらい痒(かゆ)い思いをした...
芥川龍之介 「馬の脚」
...それを感じた時のむづ痒(がゆ)いやうな一種の戦慄(せんりつ)は...
芥川龍之介 「世之助の話」
...痒(かゆ)いところへ手の届くようなお小夜の働きぶりを病母も心から嬉しいのだ...
伊藤左千夫 「新万葉物語」
...とんと痛し痒(かゆ)しのようなわけでございまして……」と茂十さんは苦笑した...
橘外男 「逗子物語」
......
種田山頭火 「行乞記」
...痒(かゆ)いところへ手が届くように...
徳田秋声 「新世帯」
...私は身体ぢゆうのふきでものを痒がつて夜も昼もおちおち眠らないもので糠袋へ小豆を包んで母と伯母とがかはるがはる瘡蓋(かさぶた)のうへをたたいてくれると小鼻をひこつかせてさも気もちよささうにしたといふ...
中勘助 「銀の匙」
...痒(かゆ)いような...
中里介山 「大菩薩峠」
...七兵衛も歯痒いように思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...平次は自分ながら歯痒(はがゆ)い心持でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...兄は皮膚がやたらに痒くて困っていた...
原民喜 「永遠のみどり」
...痛痒(つうよう)...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...この父親の態度が歯痒く...
宮本百合子 「刻々」
...盛んに一皮むける処で痒がっています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...蘭学のほうは殆んどまだ覗いたという程度にすぎません」「こういう謙遜ぐせが主人のいけないところですわ」小松が歯痒そうに遮ぎった...
山本周五郎 「菊屋敷」
...一種の痛痒(いたがゆ)い感情がわいてきて...
山本周五郎 「めおと蝶」
...彼の爪は痒さに従って活動する...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...痛し痒(かゆ)しだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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