...どれもこれも靴を隔てて痒きを掻くの流を出でなかった...
海野十三 「地球発狂事件」
...書物なんか盗まれても痛痒(つうよう)を感ぜぬ輩が多く...
辰野隆 「愛書癖」
...」銀子も何か歯痒(はがゆ)くなり...
徳田秋声 「縮図」
...之には警察当局も痛し痒しで...
戸坂潤 「社会時評」
...その暖なことは帽子を冠つた頭が忽ちむづ/\痒(かゆ)くなつて來るほどでした...
永井荷風 「畦道」
...掻痒(そうよう)は伴わない...
永井隆 「長崎の鐘」
...それでいささかむず痒(がゆ)くなって...
中里介山 「大菩薩峠」
...痒い痛いと申す感じはある...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...その上べた一面痒(かゆ)い...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...皮膚の治療(痒いのは寄生虫によるとされる)には多くの外用薬...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...それを又齒痒(はがゆ)いことに思つて娘のお秀が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...右の方のふぐりが俄に痒くなった...
久生十蘭 「玉取物語」
...そんな歯痒い方法を選んだのは...
久生十蘭 「蝶の絵」
...煩悶するなら事件が片附いてからゆっくりやって貰いたいと歯痒がるは恐らく作者だけではあるまい...
久生十蘭 「魔都」
...何も痛痒は感じない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また歯痒(はがゆ)いような感じで...
山本周五郎 「菊千代抄」
......
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それを歯痒(はがゆ)がって...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索