...大王はこの頃激烈なるリウマチスに冒されブレスラウに病臥中...
石原莞爾 「戦争史大観」
...その上肋膜(ろくまく)を病んで以来しばしば病臥(びようが)を余儀なくされ...
高村光太郎 「智恵子抄」
...彼女は其の時私の画いた自画像の一枚を後年病臥(びょうが)中でも見ていた...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...奥畑方で病臥(びょうが)中の分も...
谷崎潤一郎 「細雪」
...就中一雲氏は七十七歳で最近病臥して居られたが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...実は少々御示教に与(あずか)りたき儀有之(これあり)昨夜はいつもの処にて御目(おめ)に掛れる事と存じをり候処御病臥(びょうが)の由面叙(めんじょ)の便を失し遺憾に存じ候まゝ酒間乱筆を顧みずこの手紙差上申(さしあげもうし)候...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...病臥によし...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...楚(そ)では王族の一人が病臥(びょうが)中の王の頸(くび)をしめて位を奪(うば)う...
中島敦 「弟子」
...長く病臥(びょうが)し喀血などすると...
中島敦 「光と風と夢」
...二年のときパラチブスに犯されて數ヶ月病臥した...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...為す事もない病臥の身(それが現在に於ける私の運命)へ向って...
松永延造 「ラ氏の笛」
...長く病臥(びょうが)していて何のつくろいもしていない人が...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...抽斎の時々(じじ)病臥(びょうが)することがあって...
森鴎外 「渋江抽斎」
...三世勝三郎が鎌倉に病臥(びょうが)しているので...
森鴎外 「渋江抽斎」
...七月いっぱい森家で病臥(びょうが)した...
山本周五郎 「末っ子」
...病臥(びょうが)した父の世話をひとりで受持っていた彼女には...
山本周五郎 「竹柏記」
...ながい病臥(びょうが)のあいだも苦痛を訴えたり思い沈んだりするようなことはなく...
山本周五郎 「日本婦道記」
...翁の病臥後、門下の人々はさながらに基督(キリスト)門下の十二使徒のような勢で流勢の拡張に努力した...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
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