...今回もまたこの轍を踏んで、或は病臥し、斃死するものなどがないとは申されない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...病臥(びょうが)の儘(まま)...
高浜虚子 「五百句」
...奥畑方で病臥(びょうが)中の分も...
谷崎潤一郎 「細雪」
...さびしさにたへて・もう死んでもよい草のそよぐや(帰庵病臥二句)・死ねる薬はふところにある草の花・灯すよりぶつかつてくる虫のいのちで(改作)七月十五日今日も曇つてゐるが...
種田山頭火 「其中日記」
...母が病臥して以来...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...この點だけはたまの病臥も惡くないと勝手な事も思ふ...
南部修太郎 「日曜日から日曜日まで」
...病臥中で意にまかせませんから悪しからず...
野呂栄太郎 「加藤正宛書簡」
...ただ何か急に出頭して諒解を求める必要でも起こった際絶えず病臥(びょうが)している私では何かと不都合が起こるでしょうし...
野呂栄太郎 「平野義太郎宛書簡」
...彼れは矢張り私と同じ疾患で仆(たお)れたが、病臥の日の中で、私へ斯ういう事を教えて呉れた...
松永延造 「ラ氏の笛」
...つづまり私と同様に永い間病臥していて治れば二人づれで仲よく戻るわけになるのだ...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...文化元年の春茶山が小川町の阿部邸に病臥してゐた時...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...三世勝三郎が鎌倉に病臥(びょうが)しているので...
森鴎外 「渋江抽斎」
...彼がながく病臥(びょうが)したときなどは...
山本周五郎 「日本婦道記」
...翁の病臥後、門下の人々はさながらに基督(キリスト)門下の十二使徒のような勢で流勢の拡張に努力した...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...こう喘息もちで病臥しているが...
吉川英治 「大岡越前」
...病臥の父は知らないのだ...
吉川英治 「折々の記」
...新城町(しんしろまち)に病臥してゐる友人を見舞ひ...
若山牧水 「梅雨紀行」
...地圖で見れば其處より四五里の距離に在るらしい三河新城町につて其處の實家に病臥してゐるK――君を見舞ひ...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
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