...六こよひ熱(あつ)るる病臥(いたつき)の惱(なや)みのもなか...
薄田淳介 「白羊宮」
...エセックスは病臥した...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...彼女は其の時私の画いた自画像の一枚を後年病臥中でも見てゐた...
高村光太郎 「智恵子抄」
...いつもつながれて犬は吠えるばかりでこんなところに筍がこんなに大きく・おててをふつておいでもできますさつきばれ・雑草につつまれて弱い心臓で病臥雑詠寝床から柿の若葉のかゞやく空を柿若葉...
種田山頭火 「其中日記」
...病臥中で気の毒だつたけれど...
種田山頭火 「旅日記」
...楚(そ)では王族の一人が病臥(びょうが)中の王の頸(くび)をしめて位を奪(うば)う...
中島敦 「弟子」
...今年は元日以來一度も病臥に及んだ事なく...
南部修太郎 「日曜日から日曜日まで」
...病臥中の芥川君を見舞つたのは...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...病臥中でありまして……」どっと...
火野葦平 「花と龍」
...二年のときパラチブスに犯されて數ヶ月病臥した...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...為す事もない病臥の身(それが現在に於ける私の運命)へ向って...
松永延造 「ラ氏の笛」
...長く病臥(びょうが)していて何のつくろいもしていない人が...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しかるに茶山は病臥してゐて果さなかつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...父の良平は病臥(びょうが)するまで勘定奉行であった...
山本周五郎 「竹柏記」
...嫂(あによめ)の病臥とそれにつづいた家庭の事情とで延び延びになっていたのである...
山本周五郎 「日本婦道記」
...病臥してしまったため...
吉川英治 「新書太閤記」
...お盆近くまで病臥してしまった...
吉川英治 「随筆 新平家」
...旅の須磨明石にて急性大腸カタルを病み一ヵ月を熱海に病臥す...
吉川英治 「年譜」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??