...彼等の病的な耽美主義は...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...妙に病的な不安である...
芥川龍之介 「お時儀」
...河内介の病的な慾望と...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...それらの病的な思想を振るい落し...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は愛情のこもった憐憫(れんびん)の眼で観察した、前もってその日の仕事に疲れてるような様子で、足を早めてる労働者らを――艶(つや)のない顔色をしきびしい表情を見せ変な微笑を浮かべてる、青年男女の顔つきを――移り気な欲望や懸念(けねん)や皮肉などの波の過ぎるのがよく見て取られる、変化の多い透き通った顔を――機敏な、あまりに機敏な、多少病的な、大都市のその民衆を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...田舎(いなか)からパリーへ移し植えられたすでに病的なその植物には...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...病的な熱心さで同じ議論を際限もなく繰り返した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...病的な観念にとらえられていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...世間から孤立するというやや病的な傾向が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...勇壮な理想主義と優秀な他人に病的な不安を覚える貪婪(どんらん)な名誉心...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...実は病的な神経に悩まされていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...どこかに弱々しい病的なものを感じさせる女です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...病的な幻影に似た不気味さで...
火野葦平 「花と龍」
...病的な考究の雲に包まれたりした...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...さういふ病的な、鋭どい神經が、繪具のみが殆どデツサンなしに仕上げてゐるセザンヌの一枚の畫のやうに、一つの小説を仕上げてゐる...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...この嫌な自らの心を傍観する病的な快感もあつた...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...現在のわが国のように乱れた病的な国に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...すると胃のあたりで病的な空腹感が起こり...
山本周五郎 「あだこ」
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