...病的なる愛好者を持っている...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...病的な自分を人心持(ひとごこち)にさせてくれた...
武田麟太郎 「現代詩」
...先生の胃の腑の病的な飽満状態が...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...病的な鋭利な調子で私に突きかかってきた...
豊島与志雄 「好意」
...ほとんど病的なほど慎み深かった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...世間から孤立するというやや病的な傾向が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ギクリと心臓の突き上げられる様な病的な驚愕を覚えたのであります...
西尾正 「陳情書」
...ベルリオーズの傑作「幻想交響曲」は青年音楽家の病的な幻想を描いたもので...
野村胡堂 「楽聖物語」
...詩人の病的な錯覚であり...
萩原朔太郎 「猫町」
...どうして私のさいなまれてゐる病的な受難を彼女が測(はか)り知り得ようか...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...この作品の主人公の病的な心理描寫にのみ我々の興味を向けてはいけないのだ...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...愛とも憎しみとも名づけられるあの病的な欲望――それは僕だって知っていないだろうか...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...異性の間の友情について常に何かロマンティックな色どりを求めるいくらか病的な感傷性も...
宮本百合子 「異性の友情」
...病的な伝統をもっているわけでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかし病的な神経過敏と言うか――あんな人は唯単に両勢力の摩擦の間にとびこんだ虫みたいなもんで...
三好十郎 「冒した者」
...今でこそ病的なまでに大変な市価を呼んでいる「李朝」ではあるが...
柳宗悦 「四十年の回想」
...悪夢のような太古から生き残ってきたこの病的な遺物のもつ数多くの特徴が我々に押し付けるいくつかの結論を受け容れざるを得なかっただけに尚更だ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...病的な上書き彫刻を――ほとんど見えなくても存在が感じられるのだ――後にしていくことが...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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