...病的な感じを伴(ともな)つてゐる...
芥川龍之介 「支那の画」
...最後に殆(ほとん)ど病的な創作熱に苦しまなければ...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...そう云えば病的な気がするくらい...
芥川龍之介 「母」
...何かしら病的な不気味なものがある...
豊島与志雄 「蜘蛛」
...病的なほど邪推深くなって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...多少病的な貴族味をそなえていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何となく病的な疲労の感じがにじんでいた...
豊島与志雄 「別れの辞」
...それぞれが起こしている正常または病的な状態である...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...その病的な纖弱(ひよわ)さが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...病的な歪みや缺陷を持つて居ることでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...病的な浮世繪や草艸紙の美人の弱々しさを嫌ふ現代の油繪畫家も喜ぶ姿態かもしれない...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...お久美さんはお関に取ってたった一人しか無かった妹の娘なのだけれ共病的な心は真直に可愛がる事をさせないで...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...病的な工藝品は貴族品に多いというのが...
柳宗悦 「日本民藝館について」
...病的なものに外ならないでしょう...
柳宗悦 「民藝の性質」
...あらゆる専門的……もしくは病的な知識と趣味とを彼女は持っていた...
夢野久作 「少女地獄」
...病的な独善がある...
吉川英治 「三国志」
...ことに女の顔の病的な美しさは...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...インドの画には息づまるような病的な興奮が感ぜられる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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