...主として病弱な人間の薬用品であったように見える...
寺田寅彦 「コーヒー哲学序説」
...いったい自分の病弱な肉体には気候の変化が著しく影響する...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...女はついに病弱なる子供であることを誇りとするようになる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...病弱な胃袋ではありますけれど...
豊島与志雄 「食慾」
...この病弱な孤独な……孤独という感じを持つのは...
豊島与志雄 「食慾」
...病弱な者や生活力薄弱など...
永井隆 「この子を残して」
...人間的完成に資する所の多い途(みち)は無かったか? (他の世界――行為の世界は病弱な自分に対して閉されていたから...
中島敦 「光と風と夢」
...姪(めい)のお雛の美しく生い立つのと病弱な富太郎が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...病弱な上に足の悪い娘が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この病弱な幼兒もいつか戰があればと...
長谷川時雨 「四人の兵隊」
...*209病弱な魂よ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...おそらく誰の目にも彼等が病弱な身であるとは映るまい...
牧野信一 「円卓子での話」
...病弱なそしてひねくれた心に起りがちな懐疑に伴う淡いけれど鋭い感じのする憂愁でもなければ...
三木清 「語られざる哲学」
...こうして病弱な身体(からだ)になってしまった夫人と...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...武門の後継(あとつぎ)とはなりかねる病弱な子だ...
吉川英治 「剣の四君子」
...ともかく病弱な正行を静かな病養か出家の身にさせ...
吉川英治 「私本太平記」
...病弱な兄のつつがない姿を見て...
吉川英治 「新書太閤記」
...病弱な弱法師(よろぼし)でなければ...
吉川英治 「源頼朝」
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