...)病弱な胃の腑は人間を駆って懐疑思想に導く...
モオパッサン 秋田滋訳 「ある自殺者の手記」
...―――――――――――――――――――――――――病弱な修理は...
芥川龍之介 「忠義」
...これに從はざる肉體が病弱なるが如く...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...病弱な一寸法師であるこの息子は...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...老いこんだ病弱な臆病な人々は病気や不慮の事故や死のことばかりかんがえた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...どこか病弱なところがあるのではないかという気がする...
寺田寅彦 「柿の種」
...その病弱な子供の生きていた二週間というもの...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...この病弱な孤独な……孤独という感じを持つのは...
豊島与志雄 「食慾」
...これが病弱な女性の筆かと一見奇異な感じを與えるものもあるが...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...病弱な自分に遠からず訪れてくるに違いない...
中島敦 「狼疾記」
...一番重態なのは病弱なお町で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...病弱な夫と死別し...
原民喜 「壊滅の序曲」
...ロジェエ夫人(七十歳になる病弱な老婦人であった)が「二度とマリーに会えまい」と心配そうに呟(つぶや)いた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...それは女々(めめ)しき病弱な拗(す)ねた心から出る不具者(かたわもの)の懐疑を駆逐するであろうが...
三木清 「語られざる哲学」
...いわゆる病弱なものの時間上の得というようなことを感じ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こうして病弱な身体(からだ)になってしまった夫人と...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...上(かみ)に病弱なる将軍家定を戴き...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...病弱な母と温和で実直な父との...
山本周五郎 「寒橋」
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