...病弱な樗牛の心の中には...
芥川龍之介 「樗牛の事」
...どこか病弱なところがあるのではないかという気がする...
寺田寅彦 「柿の種」
...病弱な子供たちの病室でもあった...
徳田秋声 「仮装人物」
...病弱な子供である彼にはちょうど適していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...すでに病弱なわれわれの文明の幹を痛めたくないものだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...女はついに病弱なる子供であることを誇りとするようになる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...また蒼白(あおじろ)い渋め顔のフィレンツェ人や、貧血で肺病質で様子振り悩ましげな、病弱な貴婦人、ラファエロ前派のヴィーナスにたいしても、彼はやはりに気むずかしかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...病弱な胃袋ではありますけれど...
豊島与志雄 「食慾」
...人間的完成に資する所の多い途(みち)は無かったか? (他の世界――行為の世界は病弱な自分に対して閉されていたから...
中島敦 「光と風と夢」
...病弱な・ひねこびた・神経衰弱の・十一歳の少年は...
中島敦 「狼疾記」
...姪(めひ)のお雛の美しく生(お)ひ立つのと病弱な富太郎が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...病弱な娘は、その知恵も、心情も、世の常の娘よりは発達が早いらしく、――虫喰いの果物が、早く色づくのと同様、この娘には十八か十九とは思えぬ、考え深さと美しさが、不具らしい成熟を遂げているのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...病弱な夫と死別し...
原民喜 「壊滅の序曲」
...病弱な夫と死別し...
原民喜 「壊滅の序曲」
...それは女々(めめ)しき病弱な拗(す)ねた心から出る不具者(かたわもの)の懐疑を駆逐するであろうが...
三木清 「語られざる哲学」
...しかも一年にせいぜい二三篇の戯曲を書き得るに過ぎない程に遅鈍にして病弱なる怠け者である此の僕でさえも...
三好十郎 「俳優への手紙」
...健全であって少しも病弱なところがなく...
柳宗悦 「工藝の道」
...病弱な兄のつつがない姿を見て...
吉川英治 「新書太閤記」
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