...ことに私の家では亭主が病んでいるため隣組のおつき合いは残らず妻が一手に引受けねばならず...
伊丹万作 「わが妻の記」
...神経が病んでいるという点だけが共通で...
梅崎春生 「幻化」
...義妹たちとの折合がよくないと云う世評があるのを気に病んでいるところもあって...
谷崎潤一郎 「細雪」
...きっとそのことをいちばんひどく兄は苦に病んでいるのです...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...痛風を病んでいる父親...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...明らかに私の神経と肝臓はどうしようもなく病んでいる...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...――病んでいる事は不幸である...
松永延造 「ラ氏の笛」
...この都が病んでいること...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...少し熱でも病んでいるような声をして笑う...
水野葉舟 「遠野へ」
...病んでいる弟からの手紙に返事を出す金もない...
山本周五郎 「青べか日記」
...私は本当のところそんなことを気に病んでいるのではない...
山本周五郎 「青べか物語」
...病院にいてなにをいちばん気に病んでいるか...
山本周五郎 「季節のない街」
...貧苦のなかで病んでいる者にとっては...
山本周五郎 「柳橋物語」
...良人がどんなに自分の苦労を気に病んでいるか...
山本周五郎 「藪落し」
...関羽は瘡(きず)を病んでいる片臂(かたひじ)を医師の手にまかせ...
吉川英治 「三国志」
...体でも病んでいるなら薬を...
吉川英治 「新書太閤記」
...旅の空に病んでいる気持...
吉川英治 「親鸞」
...森啓之助が人しれず気に病んでいるところの艶(あだ)な女と合羽をかぶった仲間(ちゅうげん)も...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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