...若し途中で、或は蹇(あしなへ)、或は盲目(めくら)、或は癩を病む者、などに逢つたら、(その前に能く催眠術の奥義を究めて置いて、)其奴(そいつ)の頭に手が触つた丈で癒してやる...
石川啄木 「葬列」
...往時(むかし)の事を疝気(せんき)に病むよりは...
薄田泣菫 「茶話」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...獰猛なウッドリに一生縛り付けられると言うのか?」「その件は気に病む必要ありません...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...博士は両眼を病む程に...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...病むとも死ぬような事はあるまい...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...病む躯(からだ)を横(よこた)えて...
夏目漱石 「思い出す事など」
......
前田普羅 「普羅句集」
...よからぬ酒に胸を病む秋佳棠(かとう)句の表は悪(わろ)き酒を飲みて胸わるくなりたりといふまでなり...
正岡子規 「俳諧大要」
...種馬や牝馬病む時は一家ことごとく心痛し...
南方熊楠 「十二支考」
...帝病むに及びこの犬食せず...
南方熊楠 「十二支考」
...「世が病め」ば、彼等も病む...
三好十郎 「恐怖の季節」
...病めば病むほど大きくなった瞳孔が澄んで懶(ものう)げに私のかおにそそがれた...
室生犀星 「音楽時計」
...病める眼を見ればその眼もまた病む...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今の器が美に病むのは...
柳宗悦 「民藝四十年」
...かえりて祟(たたり)を受け病むことありといえり...
柳田国男 「遠野物語」
...高熱に病むものの閉じた瞼の静けさに似て見えた...
横光利一 「旅愁」
...われぞ病む、愛憎度なきおん神のしもべとなのるわかうどの、祝詞(のりと)か咒詛か、ほそごゑのふしをかしきを戸にききて、うしろ姿を見たるものゆゑ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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