...〔評〕南洲胃(い)を病む...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...死様(しにざま)のむごたらしさを甚(ひど)く気に病むでゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...花の宿ならざるはなき都かな病む子あり花にも一家楽しまず四月五日 家庭俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...博士は両眼を病む程に...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...あいつは自分をも俺をも救おうと願ったのだ!……』曾ては『世馴れた男』であったこの男のずきずきと病む頭は...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...病むとも死ぬような事はあるまい...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...母はなくとも、父は病むとも、神は善意の人びとを通じて、こうして幼き子をはぐくみなさるのだ...
永井隆 「この子を残して」
...旅に病む身にとって...
永井隆 「この子を残して」
...人に勝(まさ)らん心のみいそがはしき熱を病む風景ばかりかなしきはなし...
中原中也 「山羊の歌」
...その日その日の出来栄(できばえ)を案じながら病む身には...
夏目漱石 「思い出す事など」
...少しも移らずにただじっと病む夫人にばかり添っていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...五百は平生(へいぜい)病むことが少(すくな)かった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その始めの失敗を気に病むから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...器が病むなら、それを生む社会もまた病いにある...
柳宗悦 「工藝の道」
...人氣を氣に病む人氣俳優の似顏を...
吉川英治 「折々の記」
...むしろ病めば病むほど...
吉川英治 「三国志」
...病むもよし病まば見るべし萩芒(はぎすすき)と呟いた一句を...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...妻文子病む...
吉川英治 「年譜」
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