...突然として彼はその前に一人の癩を病む者を見た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...足下は病む...
大杉栄 「獄中消息」
...死様(しにざま)のむごたらしさを甚(ひど)く気に病むでゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...病む妻や とどこおる雲 鬼すすき...
太宰治 「葉」
...かつて門弟の胃を病む者あり...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
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谷崎潤一郎 「春琴抄」
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種田山頭火 「草木塔」
...その後は眼を病む者がサッパリなくなったという事である...
寺田寅彦 「話の種」
...獰猛なウッドリに一生縛り付けられると言うのか?」「その件は気に病む必要ありません...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...博士は両眼を病む程に...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...そんなことを気に病むのか!……君...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
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長塚節 「長塚節歌集 中」
...肌(はだへ)に寒しとてや山雀いといと切(せち)なる振(ふり)に鳴(な)くもなにかは我は山住み今(こ)の日笑顏(ゑがほ)の乳母(うば)を見て知んぬ平和の愛着目を病むも老いたるも人たるも鳥たるも(さはいへ)さびしからまし日は照るにとこしなへ籠を抱いて夜すがら鳥と愁へぬ...
萩原朔太郎 「秋の日」
...長くはあけてゐられないのは次の間に病む人がゐる...
長谷川時雨 「夏の夜」
...一時は浜町辺の病院にゐる幻覚をつづけ 大君の都の中の大川にほとりして病む秋の初めに といふ歌さへ作られてゐる程であつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...夫を睥(にら)むとたちまち病むから...
南方熊楠 「十二支考」
...病める眼を見ればその眼もまた病む...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼は病む日が多かった...
吉川英治 「親鸞」
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