...また病むものは汝一人ならざるを知れ...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...病む者なければ、醫藥の必要もなし...
大町桂月 「十和田湖」
...蒼海(そうかい)の色尚(なお)存す目刺(めざし)かな春雨のくらくなりゆき極まりぬ木(こ)の芽(め)雨(あめ)又病むときく加餐(かさん)せよ四月二十八日 鎌倉俳句会...
高浜虚子 「六百句」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...他人の疝気(せんき)を頭痛に病むの類たるがごとく...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...おんみの熱を病む諦念は祝福されてあれ! あらゆる古日本の詞華集よ...
富永太郎 「鳥獣剥製所」
...心の痛手を病むことが少なくなって来ていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...肌(はだへ)に寒しとてや山雀いといと切(せち)なる振(ふり)に鳴(な)くもなにかは我は山住み今(こ)の日笑顏(ゑがほ)の乳母(うば)を見て知んぬ平和の愛着目を病むも老いたるも人たるも鳥たるも(さはいへ)さびしからまし日は照るにとこしなへ籠を抱いて夜すがら鳥と愁へぬ...
萩原朔太郎 「秋の日」
...其上病むものは早く治るように療治致し...
福澤諭吉 「養生の心得」
...マレイ人は野を焼かば鼠を殺すからその祟りで小児が病むと信ず(一八九六年板...
南方熊楠 「十二支考」
...村田という病む人物と妻美津子との切ない関係は「縫い音」と対蹠する...
宮本百合子 「『健康会議』創作選評」
...仙太 傷が病むのは...
三好十郎 「斬られの仙太」
...そして山荘のほうへは病む女王の容体を聞きにやることを怠らなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...病めば病むほど大きくなった瞳孔が澄んで懶(ものう)げに私のかおにそそがれた...
室生犀星 「音楽時計」
...五百は平生(へいぜい)病むことが少(すくな)かった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...すぐにまた病むというぐあいで...
山本周五郎 「契りきぬ」
...そう気を病むな、鬱(うつ)するな...
吉川英治 「新書太閤記」
...妻文子病む...
吉川英治 「年譜」
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