...突然として彼はその前に一人の癩を病む者を見た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...見舞いに来た私の夫も病む娘をいとしがって食べ物を分けたりした...
「草藪」
...病む妻や とどこおる雲 鬼すすき...
太宰治 「葉」
...……私がもし病むでもなく病まぬでもなく...
種田山頭火 「其中日記」
...何を気に病むっていうの? アラン...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...『何らの故の來臨ぞ? ヘーレー、御心病むと見ゆ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...博士は両眼を病む程に...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...「人のことを気に病むより...
中里介山 「大菩薩峠」
...春雨の早雲寺坂行きぬべし病むとも君がある世なりせば箱根の湯本で之もお弟子の鈴木松代さんの経営する吉池の奥の別棟に...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...こんな区々たる事は苦に病むだけが損だ損だと思いながら...
二葉亭四迷 「浮雲」
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逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...これを灰に焼いて服(の)ますとその人咳を病む...
南方熊楠 「十二支考」
...帝病むに及びこの犬食せず...
南方熊楠 「十二支考」
...病むイエニーの部屋へ初めて行った朝の美しい光景を...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...われ病むことを、もし仲達が知ったら、大挙してふたたびこれへ来るだろう」孔明はそう戒(いまし)めて、旌旗粛々(せいきしゅくしゅく)、漢中へ帰った...
吉川英治 「三国志」
...身にこれを病むとはよくよくわしは宿命の子にちがいない...
吉川英治 「私本太平記」
...足に水むしを病む者が多かったが...
吉川英治 「新書太閤記」
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