...疾風のごとく馳(は)せつつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...疾風のごとくに坂の上から転がり出す...
夏目漱石 「自転車日記」
...一台の自転車が疾風のごとく向(むこう)から割り込んで来た...
夏目漱石 「自転車日記」
...小犬が駱駝の周囲を疾風のごとく廻転して吠(ほ)え立てると...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...疾風のごとく駆け出したのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――御用は?」そこへ疾風のごとく飛込んで来たのが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何という野郎だろう」「己れッ」疾風のごとく斬込んで来るのを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...番所へ行ったら解るだろう」「ヘエ」ガラッ八は疾風のごとく飛びます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...梅林櫓(ばいりんやぐら)の芝土手へ向って疾風のごとく駆けだして行く...
吉川英治 「江戸三国志」
...「玄徳なるぞ、吊橋(つりばし)を下ろせ」城中の兵は、彼の姿にあわてて、内から門をひらき、橋を渡したが――玄徳が急いで逃げ渡ろうとするまでに、呂布も、疾風のごとく、共に橋をこえていた...
吉川英治 「三国志」
...疾風のごとく追わせれば...
吉川英治 「三国志」
...回報疾風のごとくあらんことを...
吉川英治 「三国志」
...信長は、使いの返事をうけて、「困った逸(はや)り者(もの)」と、つぶやいたが、そのためか、叡山の事が終ると、例の足早で、疾風のごとく、岐阜(ぎふ)へ帰っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...徳川家の領域へ出て、そちこちの小城を攻め取ったり、明智城(あけちじょう)を奇襲して、信長の鼻を明かしたり、また、不利と見れば、疾風のごとく、還(かえ)り去るのも見事だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...なぜならば、この時すでに、家康と信康の父子は、内乱者の清掃を一気にかたづけて、疾風のごとく、薑(はじかみ)ヶ原(はら)まで、兵馬をすすめて来たからだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...心は疾風のごとく...
吉川英治 「新書太閤記」
...そこへ疾風のごとく戻って来た李逵(りき)が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...疾風のごとく追いかけたが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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