...疱疽(ほうそう)を追い払うためにつくられたということを聞いた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...谷崎潤一郎氏の「人面疽(じんめんそ)」はそのスリルをたくみに描きだして成功した作品であろう...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...右足脱疽で私が二度目に踝から切られる時の立會人――骨を挽切る音の綺麗さや...
小穴隆一 「二つの繪」
...伊香保からやうやく家にたどりついて足を切斷されるに入院するまでの二日の間に脱疽の痛みのなかで畫いた...
小穴隆一 「二つの繪」
...僕は大正十二年の正月に右の足頸からさきを脱疽で失くなした...
小穴隆一 「二つの繪」
...斯かる論は足の先が壊疽に罹つて腐り始めたときに細胞権を云々して患部を切断することを躊躇するのと同様な迂論である...
丘浅次郎 「人類の将来」
...そこが腫(う)んで疽(ひょうそ)になってとうとう小指を切って二十日余りも寝ついてしまいましたり...
橘外男 「蒲団」
...谷崎潤一郎氏に人面疽(じんめんそ)のことを書いた物語がある...
田中貢太郎 「人面瘡物語」
...にやりと面疽(あばた)のある口元で笑って...
田中貢太郎 「水魔」
...「脱疽(だっそ)ですねんて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...最近疽を癒していただいたのは貴方ですか...
徳田秋聲 「和解」
...(絹糸で)感覚の無い性器に徐々に捻りと結紮を与えて壊疽を起こさせる...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...そこから壊疽(えそ)がはじまり...
久生十蘭 「手紙」
...私はおどろいて壊疽のようすをしらべ...
久生十蘭 「手紙」
...安政三年には孫が右脚の骨疽(こつそ)に罹つて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...脚疽は既に癒えてゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...壊疽(えそ)という病にかかったら...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...癰疽と侍人瘠環とを主(やど)とせば...
和辻哲郎 「孔子」
便利!手書き漢字入力検索