...谷崎潤一郎氏の「人面疽(じんめんそ)」はそのスリルをたくみに描きだして成功した作品であろう...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...壊疽にさいして手足を切断していた...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...発疹が起きるには体調があまりにも弱かったときには血液の嘔吐に続いて腸管の壊疽が起きる...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...伊香保からやうやく家にたどりついて足を切斷されるに入院するまでの二日の間に脱疽の痛みのなかで畫いた...
小穴隆一 「二つの繪」
...そこが腫(う)んで疽(ひょうそ)になってとうとう小指を切って二十日余りも寝ついてしまいましたり...
橘外男 「蒲団」
...―――鈴木さん、磯貝医院にいてた間は云うてくれはれしませなんだけど、自分の病院へ連れて来てから、云うてくれはりましてん」「ふうん、脱疽云うたら、そんなに痛いもんかいな...
谷崎潤一郎 「細雪」
...最近疽を癒していただいたのは貴方ですか...
徳田秋聲 「和解」
...既に脱疽に罹り横浜の医師のヘボンに片足を切ってもらっていたのだが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...エーベルス・パピルスは傷(咬傷、火傷、虫刺傷)、異物、壊疽、膿の蓄積、膿疱、悪臭を放つ膿瘍、新生物(脂肪腫、頸の膿瘍、腺の腫大、乳腺の腫脹)、体躯および四肢の外部の病気(膿疱、打撲傷、水ぶくれ、硬化、など)、および痔、などを取り扱っている...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...華岡流の外科も脱疽...
久生十蘭 「玉取物語」
...そこから壊疽(えそ)がはじまり...
久生十蘭 「手紙」
...私はおどろいて壊疽のようすをしらべ...
久生十蘭 「手紙」
...安政三年には孫が右脚の骨疽(こつそ)に罹つて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...脚疽は既に癒えてゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...呉王もあれの父の疽(そ)を吸いました...
吉川英治 「江戸三国志」
...たッた一人の息子の疽を吸われましては...
吉川英治 「江戸三国志」
...金(かね)に疽を吸われて白骨になる人間がいくら出来上がるか分りますまい...
吉川英治 「江戸三国志」
...孔子衛(えい)に於ては癰疽(ようそ)を主(やど)とし...
和辻哲郎 「孔子」
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