...発疹が起きるには体調があまりにも弱かったときには血液の嘔吐に続いて腸管の壊疽が起きる...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...僕は大正十二年の正月に右の足頸からさきを脱疽で失くなした...
小穴隆一 「二つの繪」
...―――鈴木さん、磯貝医院にいてた間は云うてくれはれしませなんだけど、自分の病院へ連れて来てから、云うてくれはりましてん」「ふうん、脱疽云うたら、そんなに痛いもんかいな...
谷崎潤一郎 「細雪」
...最近疽を癒していただいたのは貴方ですか...
徳田秋聲 「和解」
...既に脱疽に罹り横浜の医師のヘボンに片足を切ってもらっていたのだが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...四十一年の正月匆々壊疽(えそ)になり...
久生十蘭 「新西遊記」
...そこから壊疽(えそ)がはじまり...
久生十蘭 「手紙」
...私はおどろいて壊疽のようすをしらべ...
久生十蘭 「手紙」
...安政三年には孫が右脚の骨疽(こつそ)に罹つて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...脱疽(だっそ)のために脚を截(き)った三世田之助(たのすけ)の父である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...それがみるまに脱疽(だっそ)というものになって...
山本周五郎 「追いついた夢」
...まったくこの壊疽の毒に等しい...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...疽(そ)というきたない腫物(はれもの)を病む者がありましたのを...
吉川英治 「江戸三国志」
...呉王もあれの父の疽(そ)を吸いました...
吉川英治 「江戸三国志」
...たッた一人の息子の疽を吸われましては...
吉川英治 「江戸三国志」
...金(かね)に疽を吸われて白骨になる人間がいくら出来上がるか分りますまい...
吉川英治 「江戸三国志」
...孔子衛(えい)に於ては癰疽(ようそ)を主(やど)とし...
和辻哲郎 「孔子」
...しかるに癰疽と侍人瘠環とを主(やど)とせば...
和辻哲郎 「孔子」
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