...前の二人は種々の温度で脾脱疽菌の対抗力を試験したが...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...谷崎潤一郎氏の「人面疽(じんめんそ)」はそのスリルをたくみに描きだして成功した作品であろう...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...単純な環状切開によって壊疽のさいに四肢切断をする方法は比較的近年まで使われた...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...谷崎潤一郎氏に人面疽(じんめんそ)のことを書いた物語がある...
田中貢太郎 「人面瘡物語」
...「脱疽(だっそ)ですねんて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...最近疽を癒していただいたのは貴方ですか...
徳田秋聲 「和解」
...(絹糸で)感覚の無い性器に徐々に捻りと結紮を与えて壊疽を起こさせる...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...流転の十年は理兵衛に脱疽を患わせ...
長谷川伸 「身の上や」
...華岡流の外科も脱疽...
久生十蘭 「玉取物語」
...そこから壊疽(えそ)がはじまり...
久生十蘭 「手紙」
...安政三年には孫が右脚の骨疽(こつそ)に罹つて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...脱疽(だっそ)のために脚を截(き)った三世田之助(たのすけ)の父である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...壊疽(えそ)という病にかかったら...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...まったくこの壊疽の毒に等しい...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...突然肺壊疽(えそ)か何かで二三日で死んでしまった...
横光利一 「旅愁」
...たッた一人の息子の疽を吸われましては...
吉川英治 「江戸三国志」
...間もなく癰疽(ようそ)を病んで死んでしまった...
吉川英治 「三国志」
...しかるに癰疽と侍人瘠環とを主(やど)とせば...
和辻哲郎 「孔子」
便利!手書き漢字入力検索