...未(ま)だ貫通(かんつう)せざる死刑銃弾の疼痛(とうつう)を俄(にわ)かに感じたことであった...
海野十三 「独本土上陸作戦」
...両肩の疼み次第に増すを以て...
関寛 「関牧塲創業記事」
...然(しか)らば疼痛(とうつう)は消滅(せうめつ)すべし...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...しからば疼痛(とうつう)は消滅(しょうめつ)すべし...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...じりじり疼痛(とうつう)を我慢していることから思えば...
徳田秋声 「仮装人物」
...全身に感ずる遠い疼痛のうちに...
豊島与志雄 「蘇生」
...かくの如き疼痛を発したのである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...卯平(うへい)は腰(こし)の疼痛(いたみ)に惱(なや)まされて...
長塚節 「土」
...……惨劇のなかに置かれた人間の表情とリズムがずき/\と僕のなかで疼きだす...
原民喜 「悪夢」
...セント・ジョンを滿足させようと筋肉が疼(うづ)くまでも氣を張つて私は努めるに違ひない――セント・ジョンの期待の奧底まで...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...いまだ二十代の血気な彼は最前からしきりに一戦挑みかけたい闘争意識が火のように全身に疼いてならないのだった...
正岡容 「圓朝花火」
...柿のために腹が疼(いた)むといふことはなかつたので...
正宗白鳥 「避病院」
...月日(つきひ)と共(とも)に傷(きず)の疼痛(いたみ)は薄(うす)らぎ...
水野仙子 「悔」
...対(こた)えて歯がひどく疼むというと...
南方熊楠 「十二支考」
...かれは頭の至るところに或る疼痛(とうつう)さえ感じるのであった...
室生犀星 「幻影の都市」
...それも身内が疼(うず)くような大きな歓びであったことはたしかだ...
山本周五郎 「菊屋敷」
...肋骨(あばらぼね)が疼(うず)き出す程の...
夢野久作 「一足お先に」
...身が疼(うず)いてなりませぬが...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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