...見る見る葉子は一寸(いっすん)の身動きもできないくらい疼痛(とうつう)に痛めつけられていた...
有島武郎 「或る女」
...身の内の各部に疼痛倦怠を覚え...
伊藤左千夫 「水害雑録」
......
伊藤信二 「冬のしぶき」
...針でさすような疼痛(とうつう)につきあたった...
海野十三 「空中墳墓」
...疼痛(とうつう)は疼痛(とうつう)の事(こと)の思想(しさう)である...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...即(すなわち)疼痛(とうつう)に対(たい)しては...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...殊(こと)に右の腋(わき)の下が疼(うず)いて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...三日前から腰部に疼痛を訴えていたが...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...疼痛、疼痛、その絶大な力と戦わねばならぬ...
田山花袋 「一兵卒」
...骨の節々が硬(こわ)ばって来てはげしく疼いて苦しいのでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...疼痛のために内分泌に何か特殊の複雑な治療素とでも云えるものが極微量に出来て...
中谷宇吉郎 「痛みの効用」
...突き刺すような疼痛をこらえながら...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...疼痛(とうつう)なし...
正岡子規 「病牀六尺」
...月日(つきひ)と共(とも)に傷(きず)の疼痛(いたみ)は薄(うす)らぎ...
水野仙子 「悔」
...頭の底にからみついた疼痛がずきずきして...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...からだの何処かが疼いてくる...
室生犀星 「幻影の都市」
...疼痛は烈しく私に身震いをさせた...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...不意にキリキリと疼(いた)み出したので...
夢野久作 「一足お先に」
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