...疼痛を怺(こら)えながら拾おうとすると...
海野十三 「地球盗難」
...激しい疼痛(とうつう)が...
海野十三 「流線間諜」
...喉頭(こうとう)を押すは※ずるも尚肩の疼みは増加するのみならず...
関寛 「関牧塲創業記事」
...疼痛(とうつう)は疼痛(とうつう)の事(こと)の思想(しさう)である...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...患者が身体の何処かに些(いささ)かでも疼痛(とうつう)を感じたような場合には...
谷崎潤一郎 「細雪」
...項部にわたり打撲様の疼痛を訴える...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...お手前同様下らん連中の中を疼(うず)くような悩みを背負って迷い歩くところを見てやろう...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...その座に坐った人たちの閉された心の底にどのような疼きが鬱積しつつあるかということを果して誰が知り得るであろうか...
峠三吉 「原爆詩集」
...それは急激な疼痛(とうつう)だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼(かれ)は次(つき)の日(ひ)足(あし)を引(ひき)ずらねば歩(ある)けぬ程(ほど)足首(あしくび)の關節(くわんせつ)に疼痛(とうつう)を感(かん)じたのであつた...
長塚節 「土」
...さうかといつて火(ひ)に當(あた)らうとするのには猶且(やつぱり)火傷(やけど)の疼痛(いたみ)を加(くは)へるだけであつた...
長塚節 「土」
...一方ではまだ昔の夢が疼くやうに僕のなかにあつた...
原民喜 「飢ゑ」
...実際左の肩の三角筋がぼうと熱をもって疼く...
原民喜 「針」
...わづらつた左の肋膜がまだ疼(いた)むので右に臂枕をした...
平出修 「二黒の巳」
...目をつぶると腕を斬る疼(いた)みが伝わって来るようであった...
本庄陸男 「石狩川」
...また疼痛(とうつう)のため寐返り自由ならず蒲団の上に釘付にせられたる有様に有之候...
正岡子規 「墨汁一滴」
...迷い込んで夢中になりたいという気持ちでいたみ疼(うず)いている――...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...疼(うず)いてくる...
吉川英治 「日本名婦伝」
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