...竹 わたしは未だに黄疸(わうだん)ですよ...
芥川龍之介 「新緑の庭」
...竹 わたしは未(いま)だに黄疸(わうだん)ですよ...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...黄疸(おうだん)だったようネ」「黄疸! 黄疸というと...
海野十三 「地獄街道」
...「黄疸や、これは...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「あなた御病気? 何処がお悪いの?」「黄疸になってんわ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「そう云えば、黄疸て云う病気、腋(わき)の下にお握りを挟(はさ)んで置くといいんですってね」「まあ」と、相良夫人はライタアを点じながら怪訝(けげん)そうに丹生夫人の顔を見て、「あなた随分変なこと知ってるのねえ」「両方の腋の下へお握りを入れて置くと、そのお握りが黄色くなるって云うわ」「そのお握り、考えても汚いわね」そう云ったのは下妻夫人であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...いつだったか黄疸(おうだん)で臥(ね)ていらしった時にお伺いしたっきりなんですの」「あああの時に...
谷崎潤一郎 「細雪」
...しかし黄疸(おうだん)がはやって...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「黄色な顔」
...もうひとりは黄疸にかかって役に立たなかったのだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...『こりゃ黄疸にでもなったのじゃあるまいか?』と...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...たんと食えば黄疸(おうだん)のような顔色になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...黄色い植物は黄疸に使い...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...その中には瘰癧、眩暈、水腫、癲癇、痛風、心臓病、黄疸、半麻痺、などなど、があった...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...黄疸(おうだん)色というんだよ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...父は肝臓癌でした……あたし黄疸なんでしょう?」「黄疸というほどのものでもない...
久生十蘭 「肌色の月」
...未だ若かつた癖に皺の夥しく多い黄疸色の顔色に接して...
牧野信一 「沼辺より」
...彼らのあるものは我々の黄疸病みのように黄色い眼をしており...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...醜い黄疸色をした巨大な三日月が沈みかかっていた...
夢野久作 「人間レコード」
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