...その瞬間に勢いよく玄関の格子戸(こうしど)ががらっとあいて「おゝ寒い」という貞世の声が疳高(かんだか)く聞こえた...
有島武郎 「或る女」
...サムソンというんだ」綺麗な疳高(かんだか)い...
有島武郎 「星座」
...例の疳高い一本調子で...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...疳高(かんだか)いが...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...疳高(かんだか)い声で叫んだ...
海野十三 「地球盗難」
...オルガ姫の疳高(かんだか)い悲鳴だった...
海野十三 「地球要塞」
...主人の名を呼ぶ署長の声はだんだん疳高(かんだか)くなり...
海野十三 「蠅男」
...疳高(かんだか)い声の男が...
海野十三 「もくねじ」
...疳高い透き通るような声で...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...声は疳高(かんだか)になってきた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...疳高い――それでゐて何處か押し潰されたやうな所のある――チャモロ女の合唱の聲が響いて來る...
中島敦 「環礁」
...澗間(たにま)の凹地(おうち)に引出された女どもの疳高(かんだか)い号泣(ごうきゅう)がしばらくつづいた後...
中島敦 「李陵」
...お粒の疳高い声で...
林芙美子 「「リラ」の女達」
...狂い出した鸚鵡のような疳高い声で絶え間もなく報告される...
久生十蘭 「魔都」
...みんな逃げてしまふだらう……」たしかに母の疳高い嘆声だつた...
牧野信一 「好色夢」
...幾度もわるい疳高い節や調子をなほした...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...」すこし疳高く言つて...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...すると突然疳高い聲が私の胸を貫いた...
若杉鳥子 「烈日」
便利!手書き漢字入力検索