...戦ひ疲れた獅子王のけしきで...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...疲れた時の心に写る世界と...
梅崎春生 「幻化」
...今日は疲れたのと...
海野十三 「地獄街道」
...別に疲れた様子も見えない...
太宰治 「津軽」
...山根省三は洋服を宿の浴衣(ゆかた)に着更(きが)えて投げだすように疲れた体を横に寝かし...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...………疲れた疲れたと云いながらも...
谷崎潤一郎 「細雪」
...わたしはもうそうしたいっさいを疲れた神経のせいにして...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...さんざんに疲れた上に...
中里介山 「大菩薩峠」
...疲れた胸の裡を 花瓣が通るときどき銅鑼(ごんぐ)が著物に触れて...
中原中也 「在りし日の歌」
...「疲れたので、盆から抜けて来ましたわ...
火野葦平 「花と龍」
...今晩わたしはふだん解らない事もよく解るから」シェーン婆さんは疲れたように頭を椅子にもたせかけて...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「漁師」
...疲れた眠そうな顔になる...
水野葉舟 「北国の人」
...私が疲れたのも、そのためらしい...
三好十郎 「肌の匂い」
...「たいへんだったわね、疲れたでしょ、なにもかもあんた一人にして貰って、……本当に悪かったわ、……ごめんなさいね」「自分の親のことじゃないか、おまえに礼を云われることはないさ」「お父つぁんうれしかったと思うわ、なんにも心残りはないし、こんなにして貰って、生みの子にだって出来ないことをして貰って、本当に安楽に死ねたと思うの」「そんなことがあるもんか」怒ったようにこう云って、時三はふと脇へ眼をそらした...
山本周五郎 「寒橋」
...今も坐り直したのは足が疲れたのではなく人が本音を吐くときの身構えだったにちがいない...
山本周五郎 「新潮記」
...生活に疲れたあげく...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...疲れた足は、よく湯に浸(ひた)すに限るんだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...さすがに疲れた……よいか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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