...息もきれぎれに疲れはてて...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...霎時(しばらく)経つと眩(まぶし)い光に眼が疲れてか...
石川啄木 「赤痢」
...一風呂(ひとふろ)の浴(ゆあ)みに二人は今日の疲れをいやし...
伊藤左千夫 「春の潮」
...疲れた子供と一緒になつてうつ/\してゐるうちに...
伊藤野枝 「惑ひ」
...今見た夢のなかへ現われていたことが疲れた頭に思い出された...
徳田秋声 「爛」
...疲れてゐるやうでした...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...疲れたる我等が心のためには...
中原中也 「在りし日の歌」
...そしてその雪も煤煙にまみれて疲れた色をしている...
中谷宇吉郎 「雪三題」
...「何をやらかしゃ宜いんで」疲れを知らぬ八五郎は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...げにそのひとの心をながれるひとつの愛憐そのひとの瞳孔(ひとみ)にうつる不死の幻想あかるくてらされまたさびしく消えさりゆく夢想の幸福とその怪しげなるかげかたちああ そのひとについて思ふことはそのひとの見たる幻想の國をかんずることはどんなにさびしい生活の日暮れを色づくことぞいま疲れてながく孤獨の椅子に眠るときわたしの家の窓にも月かげさし月は花やかに空にのぼつてゐる...
萩原朔太郎 「青猫」
...禀議いふ奴にサインするだけでも疲れる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...疲れすぎないうちに休み...
三好十郎 「歩くこと」
...疲れていたのでそのままグッスリ眠つてしまつたんですねえ...
三好十郎 「肌の匂い」
...その立派さは私の疲れを忘れさせるのに充分であった...
柳宗悦 「京都の朝市」
...夜更(ふ)け疲れたれば...
柳田国男 「遠野物語」
...疲れ休めに酒でもつけましょうか...
山本周五郎 「青べか物語」
...足の疲れたころには代るといたそう」彼もまた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ゆうべからの疲れも焦躁(しょうそう)も颯(さ)っと遠方のものになってしまう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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