...若君も重い疱瘡(もがさ)のために...
芥川龍之介 「俊寛」
...二 江戸名物軽焼――軽焼と疱瘡痲疹軽焼という名は今では殆んど忘られている...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...軽焼の売れ行は疱瘡痲疹の流行と終始していた...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...疱瘡痲疹の流行時には店前(みせさき)が市をなし...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...あのお方のお顔には疱瘡の跡が残つて...
太宰治 「右大臣実朝」
...疱瘡が御平癒とは申しても...
太宰治 「右大臣実朝」
...私はその後疱瘡をやりましたのでね...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...疱瘡神(ほうそうがみ)よりもっと剣呑(けんのん)な流行神(はやりがみ)だ」「そんな剣呑な流行神を平気で眺めている奴の気が知れねえ」見物はまたドッと笑い出して...
中里介山 「大菩薩峠」
...本疱瘡(ほんほうそう)を誘い出したのだとかいう話であった...
夏目漱石 「道草」
...これでも実は種え疱瘡をしたのである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...もっとも松皮疱瘡(まつかわぼうそう)で二た目とは見られない顔だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの松皮疱瘡(まつかはばうさう)のせゐでせう」「八五郎が溜らないのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...重い疱瘡(はうさう)にかゝつていらつしやるのを知らないか? あの菊石面(あばたづら)の赤い疱瘡神は...
宮原晃一郎 「孝行鶉の話」
...その疱瘡の神をみごと追ひ払つて...
宮原晃一郎 「孝行鶉の話」
...菊石面(あばたづら)の赤いきたない疱瘡の神が...
宮原晃一郎 「孝行鶉の話」
...是より先には亀千代は寛文二年九月に疱瘡(はうさう)をしたより外...
森鴎外 「椙原品」
...兄弟同時にした疱瘡(ほうそう)が...
森鴎外 「安井夫人」
...面は黒疱瘡(くろぼうそう)のあとでボツボツだらけだし...
吉川英治 「三国志」
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