...これ等不幸な人達は疱瘡(ほうそう)で盲目になったのであるが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...就中(なかんずく)疱瘡は津々浦々まで種痘が行われる今日では到底想像しかねるほど猛列に流行し...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...何時(いつ)からとなく疱瘡痲疹の病人の間食や見舞物は軽焼に限られるようになった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...疱瘡痲疹の流行時には店前(みせさき)が市をなし...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...病人の身体は黒い膿疱や皮下の化膿で覆われる...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...徳川時代の名高い国学者上田秋成は子供の時疱瘡を患つたとかで...
薄田泣菫 「茶話」
...御疱瘡の跡を憚らしめ給ふに依りて御出無し...
太宰治 「右大臣実朝」
...二三日(にち)過(す)ぎて與吉(よきち)の火傷(やけど)は水疱(すゐはう)が破(やぶ)れて死(し)んだ皮膚(ひふ)の下(した)が少(すこ)し糜爛(びらん)し掛(か)けた...
長塚節 「土」
...疱瘡と痲疹(はしか)で死んだ子供は空葬にせぬと他に伝染するとて...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...疱瘡(はうさう)で菊石(あばた)になつたお百合さんとは同じ姉妹でも大變な違ひやうで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...松皮疱瘡(まつかわはうさう)で見る影もなくなつて居り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...廣い江戸に二人とはあるまいといふことで」「フーム」「松皮疱瘡(まつかははうさう)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...疱痘(ほうそう)になって...
長谷川時雨 「西川小りん」
...水疱をはがして見ると赤い水蜜桃に腐りが這入つたやうに真中に心が黒く出来て...
北條民雄 「癩院記録」
...「後水尾上皇がまだ天皇の位におられたときに水疱瘡を患われた...
前田多門 「「人間宣言」のうちそと」
...」鶉の声がます/\冴(さ)えると疱瘡の神は汐(しほ)が退(ひ)いて行くやうに...
宮原晃一郎 「孝行鶉の話」
...大西の子孫と名乗る者は疱瘡が軽く...
柳田國男 「日本の伝説」
...疱瘡(ほうそう)でも煩(わずら)ったか...
吉川英治 「新書太閤記」
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