...生れて四歳、疥を患ふ...
大町桂月 「親子遠足の感」
...此湯硫黄(ゆわう)の気ありて能(よく)疥癬(しつ)の類(るゐ)を治(ぢ)し...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...もしも調査をしたら不快な悪臭と疥癬のあいだには悪臭とコレラのあいだよりもずっと密接な関係が見つかるであろう...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...疥癬(ひぜん)湯...
高浜虚子 「別府温泉」
...きたない小工場が疥癬(かいせん)みたいに蔓延(まんえん)した...
高見順 「いやな感じ」
...或いは疥癬(かいせん)の虫など...
太宰治 「皮膚と心」
...あんな疥癬やみのアリョーシカと寝るくらいなら...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...疥癬愈甚しければ午前近巷の醫師を尋ねて治を請ふに...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...午後凌霜子來りて疥癬治療の藥品...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...食事のほか日常かくするので仙人休み得ず身体萎(くたびれ)羸(や)せて瘡疥を生ず...
南方熊楠 「十二支考」
...猴(さる)を馬坊内に養えば患を辟(さ)け疥(かい)を去るとありて...
南方熊楠 「十二支考」
...天帝釈化して猴となり身に疥癬を病めり...
南方熊楠 「十二支考」
...『大和本草』附録下に、野猪の脂は、婦人をして乳多からしめ、疥癬を治す...
南方熊楠 「十二支考」
...プリニウスの『博物志』二八巻三七章にも豕脂が疥癬に効あるを述べ...
南方熊楠 「十二支考」
...いわばお体にできた疥癬(かいせん)の皮膚病です...
吉川英治 「三国志」
...それは疥癬(かいせん)(皮膚病)の疾(やまい)にすぎぬ...
吉川英治 「三国志」
...現在の銭湯(せんとう)と同じ構造の浴室に偏体疥癩(へんたいかいらい)の病人がうずくまり...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...それが体のくずれかかった疥癩で...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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