...15.僕はちつとも疚しいところはない...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...村の人に見せることはこの上もない疚しいことであつた...
田中貢太郎 「海異志」
...そつと行くのは何か野心があつてねらひ寄るやうで疚しいので...
田中貢太郎 「蟇の血」
...省みて疚しい私である...
種田山頭火 「一草庵日記」
...何か多少良心に疚しい所業をしているからであろう...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...あなたは自分が疚しいものだから...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...何等疚しいところもなさそうです...
豊島与志雄 「香奠」
...自分の方に或る疚しい点が感じられてきた...
豊島与志雄 「反抗」
...自分の心の中にある疚しいものを...
豊島与志雄 「反抗」
...僕等は實際に於て疚しい所のあつたのではなしそんなことゝはちつとも知らずに居つたのである...
長塚節 「開業醫」
...彼の心には平常少しの疚しい心をも抱いて居るのではありませんでした...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...売ろうと估(こ)かそうと疚しいことなんぞ少しもない...
久生十蘭 「魔都」
...何ら身に疚しいところもなく赦しを乞ふなど...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...しかも彼等の抱擁は決して心疚しいものではなかつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...疚しいことはありませんわい...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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