...疑団を解くためには証拠が必要だ...
...彼女の死に関する疑団が浮上している...
...疑団を晴らすためには調査が必要だ...
...この事件の真相は未だに疑団が残っている...
...疑団が晴れるまで、彼は容疑者として疑われ続けた...
...おれの胸に始めて疑団(ぎだん)が萠(きざ)したのは...
芥川龍之介 「動物園」
...その委員の刻下の疑団を氷解せしめるような要点に触れている場合には...
寺田寅彦 「学位について」
...昔の本の『耕雲口伝』にいっていることであるが、「唯、寝食を忘れ、万事を忘却して朝夕の風に耳をすまし、何時も胸中に、大疑団、大いなる疑のある如くに暮し明かせば」いつか、かかる自分にめぐりあうといっているが、この生きていることに大いなる不安、大いなる憤り、大いなる疑いと畏れを持ちつづける、まじめな態度が、このめぐりあうことの前提となるのである...
中井正一 「美学入門」
...美学研究の際ふとその理由を発見したので多年の疑団(ぎだん)は一度に氷解...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...買収云云のことがまだ彼等の念頭に一抹の疑団を残して居るのであつた...
平出修 「計画」
...昨日の所信は今日の疑団となり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...又疑団(ぎだん)多き事件に就き取調べ候処...
アルツウル・シユニツツレル Arthur Schnitzler 森林太郎訳 「アンドレアス・タアマイエルが遺書」
...従ってそこに疑団が生ずる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...この見解と疑団との対立のために功夫が必要となるのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...ところでこの疑団もまた右の見解に内具する道得が呼び出したものであるゆえに...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...一つの疑団が解けて新しい見解に達しても...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...新しい見解はさらに新しい疑団を産む...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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