...その辺のことはすこぶる疑わしいこととなった...
海野十三 「第四次元の男」
...またかりに一歩を譲って、宇宙の狂言の筋があるものとしたところで、それが人間に了解せられうべき性質のものか否かが、大いに疑わしい...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...人生のいちばん価値の少ない時期において疑わしい自由を享受しようがためにその最大部分を金もうけのためについやすことは...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...後になって疑わしいものであるとわかった多くのことを...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...しかしこの説が日本の浴場にも通用するかどうか少し疑わしい...
寺田寅彦 「電車と風呂」
...それだけで帰郷の理由の全部が尽きていたかどうかは疑わしい...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...今の世にこんな事のできるものがいるかどうだかはなはだ疑わしい...
夏目漱石 「文鳥」
...疑わしいのは一人もありません...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...疑わしいものは嗅ぎ出せそうもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...『ル・ソレイユ紙』は不注意にもたいへん疑わしい文句を用いている...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...疑わしい心が下に見えますからね」ともお言いになったので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これを堀田家の先祖の霊だというのは疑わしい説で...
柳田國男 「地名の研究」
...「もし疑わしいことをみつけたら...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...お孝にも幾つか疑わしい記憶がよみがえってきた...
山本周五郎 「寒橋」
...疑わしいという程度の理由で...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...その春すら来ているのか否か疑わしい...
吉川英治 「黒田如水」
...「云わんとあれば、なお疑わしい...
吉川英治 「松のや露八」
...このばばには疑わしいと思われた...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう?敦