...姉崎さんの事件で一番疑わしいのは...
江戸川乱歩 「悪霊」
...何とやら疑わしい影がないでもありません...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...問題になるような疑わしい人物は一人もはいらなかったという心算(つもり)じゃ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...科学とその応用方面でどれだけの自信があるか疑わしい...
寺田寅彦 「柿の種」
...」オリヴィエは疑わしい様子で頭を撮った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不可解な疑わしいものに見えてきた...
中島敦 「悟浄出世」
...互いに顔を見ないようにしていらっしゃいました」疑わしいのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...eとyeとがすべてeになったとする説は極めて疑わしい...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...疑わしい例はただ二つだけしかないのであります...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...これほど厳重に仮名を遣い分けることが出来るかどうか非常に疑わしいと言わなければなりません...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...「それなら屹度(きっと)君に教えて遣(や)るけれども、マダ疑わしい...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ところが今は自分の家かどうかも疑わしい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...すべては疑わしいという立場においては我々は生きてゆけないのであって...
三木清 「哲学入門」
...ただし日本に居る天主僧の書信に一向見えぬからどうもますます疑わしいとある...
南方熊楠 「十二支考」
...成功の疑わしい企てにおいてはなかなか決心がつきかねる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ゆうべの茶室に寄った十人衆の町役どもはみな疑わしい...
吉川英治 「新書太閤記」
...疑わしいほど脆(もろ)い平家的性格が...
吉川英治 「随筆 新平家」
...このばばには疑わしいと思われた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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