...それならばまず片輪のきめた善悪を疑う必要がありますね...
芥川龍之介 「不思議な島」
...私を疑うようなことをしてはならぬ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...無線室襲撃には失敗したけれども、今や祖国のために何か大仕事を企てつつあることは、疑う余地はない...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...車の用意などして置いたのかしら」と疑う隙もなく...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...トランクの男を疑うなんて実に馬鹿馬鹿しいことですよ」聞いて見れば...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...疑うべからず」といって...
高神覚昇 「般若心経講義」
...誰ひとりそなたを疑う人も無いのに...
太宰治 「新釈諸国噺」
...半ば疑うものの如く...
谷崎潤一郎 「細雪」
...もはや一點の疑う餘地もなかった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...二人を疑うまいとしてもできなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今では疑う人は無い...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...そのつど友人の心事や性格を疑うごときは不見識のはなはだしきものなれば...
新渡戸稲造 「自警録」
...原書の主人に毛頭(もうとう)疑うような顔色(がんしょく)もなく...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...関の業績については大いに疑うべきものがあるかと思われる...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...利休自身の作としては余りにも近似性が濃いので剽窃はもはや疑う余地がない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...源次の気持を疑うようになった...
夢野久作 「斜坑」
...疑うとか反(そむ)くなどということは...
吉川英治 「三国志」
...この時代の物語の民衆性は疑うことができない...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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