...比較宗教学者の大いに疑いを抱くところなり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...換え玉ではないかと云う疑いを抱く者があり...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...彼等が目を覚しているのではなかろうかと疑いを抱くだけでも...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...平次に不利益な疑いを抱くことは判り切っております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...疑いを抱くことはない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...そんなことに無関係な朝子さえ、とっさにそんな事実はあるまいと思えず、漠然疑いを抱く...
「一本の花」
...そしてそれなりに書いているということが果して芸術家としての存在を意味づけるに足ることなのだろうかという疑いを抱く心になっていたのであった...
「おもかげ」
...と職業と仕事との本質について疑いを抱く女が...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そうしてその絵巻物を欲しがる目的は……といったような漠然たる疑いを抱くようになったものらしいが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そこで私もそれらの疑いを抱く視線に見られると不快は不快でも何となく面白くひとつどうすることか図々しくこちらも逆に監視を続けてやろうという気になって来て困り出した...
横光利一 「機械」
...主君たるものが、自身の重用している臣下にたいして、疑いを抱くほど、不幸の大なるものはなかろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...或は疑いを抱く人もあろうが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...一応疑いを抱くのは当り前でござる...
吉川英治 「源頼朝」
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