...二疋の鞍置馬を牽いた...
芥川龍之介 「芋粥」
...其周匝(まはり)を一疋の小犬がグル/\と廻つて頻りに巡査の顔を見て居るのを...
石川啄木 「雪中行」
...蟹一疋に附き、マオカで二十錢から二十五錢もしたのに、少し不便なオタトモでは始終八錢の値段を保つてゐたが、それも雜漁者數名を抱へて置けば、ずツと安い割合になること...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...日々一疋(ぴき)の猴(さる)を伴(つ)れて...
田中貢太郎 「義猴記」
...それといっしょに一疋(ぴき)の白い犬の姿がそこに見えた...
田中貢太郎 「岐阜提燈」
...二疋の鬼は其処へ胡坐をかいた...
田中貢太郎 「地獄の使」
...Bと名づくる牝猫一疋...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...この二千疋の時には...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...その木の下には一疋の竜がいて...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...やくざ犬のうちの一疋が...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...その窓の横には「やもり」が一疋(いっぴき)這ふて居る...
正岡子規 「病牀六尺」
...ダマナカ(波斯音に轉訛して前の如くいふ)と云ふのは二疋の山犬の名であつて...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...この町には咽喉(のど)のこはれた烏が二疋(ひき)ゐるんだよ...
宮沢賢治 「烏の北斗七星」
...そこには別に一疋のもつと大きな竜の駒がをりまして...
宮原晃一郎 「竜宮の犬」
...一疋のシンパンジイが木の枝に隠れて寝てゐるのを殺したことを話した...
ジユウル・クラルテエ Jules Clarete 森林太郎訳 「猿」
...この三疋(びき)の狼をどうしましょう?元より...
吉川英治 「江戸三国志」
...米一石=三疋=綿三十屯=布六端である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...米と肉と野菜とで養う肉体はこの尊ぶべき心霊を欠く時一疋の豕(ぶた)に過ぎない...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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