...虫けら一疋でも自信を以て自分の爲めに犧牲にする事の出來た人を彼れは同情と尊敬とを以て思ひやつた...
有島武郎 「幻想」
...若い女と一疋(ぴき)の大狒々(おおひひ)とがふざけ散らしながら...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...雑魚(ざこ)一疋(ぴき)懸(かか)らない...
関根黙庵 「枯尾花」
...それは着物を着た二疋の狼であった...
田中貢太郎 「狼の怪」
...六七疋の驢馬が卓のまわりに立って旅人の姿はもう見えなかった...
田中貢太郎 「蕎麦餅」
...窓の外には一疋(ぴき)の古狸が蹲(うずく)まっていたが...
田中貢太郎 「狸と俳人」
...すると眼の下の床へぱたりと一疋の玉虫が落ちた...
寺田寅彦 「さまよえるユダヤ人の手記より」
...裏庭(うらにわ)の梧桐(あおぎり)の下に犬が一疋(ぴき)横になって居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...それからしばらくして本村のS氏から仔猫を三疋もらった...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...木村千疋男と中野実来訪...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...十二時半頃、木村千疋男来訪、二階へ案内し、紅茶などのみ、三時頃ムーランルージュを覗かうとて行ってみると椅子席満員となってゐる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...秀府並びに二疋の犬の菩提を訪う...
南方熊楠 「十二支考」
...油虫を駆除するためにその一疋を糸で括(くく)り...
南方熊楠 「十二支考」
...手拭(てぬぐい)一つと鼠一疋携えてかの国へ往った...
南方熊楠 「十二支考」
...三十疋(ぴき)のあまがえるが...
宮沢賢治 「カイロ団長」
...三疋(びき)は年も同じなら大きさも大てい同じ...
宮沢賢治 「蛙のゴム靴」
...一疋(ぴき)の大きな悪魔がゐました...
宮原晃一郎 「悪魔の尾」
...とうとう十二疋の蟹の卵を捜して...
室生犀星 「蜜のあわれ」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??