...突(つき)たりと見れば数疋(すひき)の猛犬(つよいぬ)いちどに飛かゝりて囓(かみ)つく...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...興福寺の宝物の華原磬(かげんけい)(鋳物で四疋(ひき)の竜が絡(から)んだもの)というものを黄楊(つげ)で縮写したのを見ましたが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...山が帰る間もなく二人の男が五疋(ひき)の騾(らば)を曳いて来た...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿繊」
...室の中には彼の馬と二疋(ひき)の豕(ぶた)が死んでいた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「五通」
...章一の倒れた時その脚下(あしもと)から一疋(ぴき)の猫のような小さな獣(けもの)の飛びだして走ったのを見た...
田中貢太郎 「一握の髪の毛」
...黒繻子の帯に素銅(すあか)の二疋鮎の刻(ほり)のしてある帯留などをしてゐた...
田山録弥 「時子」
...ある夜先家主(せんやぬし)の大工がポインタァ種の小犬を一疋抱いて来た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...紙に包んだ金何疋のお初穂(はつほ)が山のように積まれました...
中里介山 「大菩薩峠」
...二疋以上の動物が長いあひだ向ひ合つて居るのを見るときに...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...ほほづきの葉蔭の薄闇に一疋の蚊の声は消えのこる...
原民喜 「かげろふ断章」
...何(なに)も女郎(めらう)の一疋(ひき)位(ぐらゐ)相手(あひて)にして三五郎(らう)を擲(なぐ)りたい事(こと)も無(な)かつたけれど...
樋口一葉 「たけくらべ」
...八百屋の猫が児を五疋生んで二疋喰べて了ったそうだのと...
二葉亭四迷 「平凡」
...その甲斐絹を織る事は存外利の多いものであつて一疋(いっぴき)に二...
正岡子規 「病牀六尺」
...二疋(ひき)の蟻(あり)の子供らは...
宮沢賢治 「ありときのこ」
...その一疋(ぴき)をつまんで...
室生犀星 「不思議な魚」
...それは間もなく二疋になり、三疋になった...
横光利一 「上海」
...これほど立派な漢(おとこ)三疋(びき)が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...俺も一疋釣らして貰ふべい...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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