...手には鋼鉄の叉棒(さすぼう)を握って一疋(ぴき)の土竜(もぐら)に向って力任せに突き刺すと...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...二十疋しか得られない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「鼠が一疋御入来……」とおばあさんがいっています...
宇野浩二 「でたらめ経」
...ふと見ると猫のような一疋の獣が傍を往くので...
田中貢太郎 「怪談覚帳」
...一疋(いっぴき)の大きな猫がどこから来たのかつうつうと入って来て...
田中貢太郎 「皿屋敷」
...脱いでもいいな」二疋は首の周囲に手をやって...
田中貢太郎 「地獄の使」
...六七疋の驢馬が卓のまわりに立って旅人の姿はもう見えなかった...
田中貢太郎 「蕎麦餅」
...城址(しろあと)の錆(さ)びた沼に赤い夕日がさして、ヤンマが蘆(あし)の梢(こずえ)に一疋、二疋、三疋までとまっている...
田山花袋 「田舎教師」
...この二疋だけは殺し度くないものだと留守の間はよく青年に云いつけ...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...日疋は前へ廻って...
久生十蘭 「湖畔」
...一疋の怪物だったのです...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...ゼブラ四疋に車を牽かせたと記(しる)し...
南方熊楠 「十二支考」
...六疋(ぴき)めの鹿は...
宮沢賢治 「鹿踊りのはじまり」
...すこしずつ動いて行くではないか?――それにも関わらず尾のない一疋のとかげが...
室生犀星 「とかげ」
...」「たつた十疋そこ/\の物...
横光利一 「悲しめる顔」
...また一疋の大きな白い蛾が彼の肩さきにとまつてゐた...
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」
...馬千疋が負うほどの荷は積みます...
吉川英治 「上杉謙信」
...甥(おい)の疋田(ひった)文五郎と...
吉川英治 「剣の四君子」
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