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饗庭篁村 「木曾道中記」
...手には鋼鉄の叉棒(さすぼう)を握って一疋(ぴき)の土竜(もぐら)に向って力任せに突き刺すと...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...突然一疋のトンボが窓からはいって来た...
大杉栄 「続獄中記」
...後(あと)の二疋を宿の旅籠(はたご)へ売ってその金で酒を買って帰った...
田中貢太郎 「ある神主の話」
...そして二疋で、張華の処へ往って、張華に逢って議論をはじめたが、その議論にはさすがの張華も弱らされた...
田中貢太郎 「狐と狸」
...傍に一疋の蟆(がま)が今にも躍りあがろうとしているようにしていた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「促織」
...十二指腸虫は一疋もいず...
田山花袋 「田舎教師」
...翌日他の一疋がのろ/\と其(その)侶(とも)を探がしに来た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...しかし自分はもはや一疋位引ツ掛り相なものだと思つて心待ちで堪らない...
長塚節 「利根川の一夜」
...破本の『源氏』を四百五十疋で買い入れたとあるからして...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...秀府二疋の犬の影像...
南方熊楠 「十二支考」
...支那人は大きな牡鼠一疋を捉え小刀でそのキン玉を切り去って放てば...
南方熊楠 「十二支考」
...手拭(てぬぐい)一つと鼠一疋携えてかの国へ往った...
南方熊楠 「十二支考」
...右に付金三百疋づつ頂戴被仰付...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...頭を擡(もた)げる十疋(じっぴき)の蚕(かいこ)のように動き出すと...
横光利一 「日輪」
...一疋が騒ぐと、すべての駒がみな止木の中で刎ね返るのだ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...二疋(ひき)寝そべっていて...
吉川英治 「親鸞」
...乗替へ馬の一疋も...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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