...ともに二万疋(びき)...
泉鏡花 「海神別荘」
...毎日何百疋(ぴき)とも知れず...
関根黙庵 「枯尾花」
...一層自分の心を引いたのはその街燈に止った一疋の小さいやもりであった...
寺田寅彦 「やもり物語」
...一疋の蟻は灰吹(はいふき)を上りつめて絶頂で何か思案している...
夏目漱石 「一夜」
...鼠と戦争をするのは覚悟の前だから何疋来ても恐(こわ)くはないが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...一疋(ぴき)百圓(ゑん)よ!それが皆(みん)な鼠(ねずみ)を殺(ころ)すんですッて――ナニ...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...ローマの軍隊遠征にこの蛇数疋(ひき)を伴れ行いた...
南方熊楠 「十二支考」
...その二疋の龜の子を見るのを喜んだ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...進んで行った一疋は...
宮沢賢治 「鹿踊りのはじまり」
...それは一疋の這うものとしか思われなかった...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...ところどころの石垣の間から出るのを交ぜると十疋くらいは居ると思った...
室生犀星 「とかげ」
...或る晩例の目刺の一疋(ぴき)になって寝ているお金が...
森鴎外 「心中」
...一疋の蛾がじつと膳の縁にとまつたまま彼を見てゐた...
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」
...沼岸の雑草の中を匐い歩く一疋の山羊だけ...
横光利一 「夜の靴」
...あの疋田(ひった)鹿(か)の子(こ)やら...
吉川英治 「松のや露八」
...屋内に設けられた厩(うまや)の二疋の馬を相手に村酒を酌んで冷たい夢を結んだ...
若山牧水 「樹木とその葉」
...』星君も日疋君も出て來た...
若山牧水 「樹木とその葉」
...海抜四五千尺(?)春五月から秋十一月までが開業期間でその他の五個月は犬一疋残る事なく...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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