...おうおうとひくいうなりごゑに身をしづませる二疋(ひき)の犬...
大手拓次 「藍色の蟇」
...を三疋も四疋も持つて来る...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...そうこうしているうちに雄猫の一疋がポックリと死んでしまった...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...しかし自分はもはや一疋位引ツ掛り相なものだと思つて心待ちで堪らない...
長塚節 「利根川の一夜」
...高がのみの千疋(びき)や二千疋でよくまあこんなに現金な真似が出来たものだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...踊り子には一人百疋づつの御祝儀が出た上大した御馳走でな――」この酒好きらしい用人は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...美絹一疋をもらったと見えているから...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...それにもかかわらずその年末に相変らず千疋到来した...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...二千疋の臨時の収入は...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...破本の『源氏』を四百五十疋で買い入れたとあるからして...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...北村大人などと来ては」日疋は左手に花札を掴んだままそッちへ振返って...
久生十蘭 「湖畔」
...シェフネルの『西蔵説話(チベタンテイルス)』(一九〇六年版)には昔林中に牝獅と牝虎各子一疋伴れたるが棲んだ...
南方熊楠 「十二支考」
...秀府並びに二疋の犬の菩提を訪う...
南方熊楠 「十二支考」
...灰色坊主のうち一疋はよほど肥えているから殺して塩すると大儲けのはずと言う...
南方熊楠 「十二支考」
...一疋か二疋なら誰(たれ)だって拾った...
宮沢賢治 「さいかち淵」
...六疋(ぴき)めの鹿(しか)は...
宮澤賢治 「鹿踊りのはじまり」
...馬千疋が負うほどの荷は積みます...
吉川英治 「上杉謙信」
...三疋四疋と釣れて来た...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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