...塔は緑瓦を畳むこと十三層...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...手紙を畳む一定の...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それから布団は枕をこっちにして二枚折に畳むんだ...
大杉栄 「獄中記」
...彼女は意地悪の指で丹念に手紙を畳むと...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...それを手早く押し畳むと...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...あとは掛持をする人が羽織を脱げばそれを畳む...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...床を畳む元気もないじゃないか...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...若い親方はプログラムを畳む...
寺田寅彦 「雑記(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...石を畳むでふちとす...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...「手紙を畳むには両手がいるから、わしに渡しなさい、わしが畳むから...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...燈下に着物を畳むお君の姿を横の方から暫く眺めていて...
中里介山 「大菩薩峠」
...底知れぬ深さを一枚の薄きに畳む...
夏目漱石 「薤露行」
...昔(むか)しながらの翠(みど)りを年ごとに黒く畳むと見える...
夏目漱石 「虞美人草」
...松苔(まつごけ)を葉蘭(はらん)の影に畳む上に...
夏目漱石 「虞美人草」
...それを片端から蓆(むしろ)でも巻くごとくぐるぐる畳む...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...三枚の手紙を丁寧に畳むと...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...従僕はさっそく、婦人の乗りこんだ後の扉をしめて、蹈段を折畳むと、革紐につかまって馬車の後部へ飛び乗りざま、馭者に向って、『やれ!』と叫んだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...石を積み畳むに先立って...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
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