...塔は緑瓦を畳むこと十三層...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...それから布団は枕をこっちにして二枚折に畳むんだ...
大杉栄 「獄中記」
...それを手早く押し畳むと...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...あとは掛持をする人が羽織を脱げばそれを畳む...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...床を畳む元気もないじゃないか...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...石を畳むでふちとす...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...「手紙を畳むには両手がいるから、わしに渡しなさい、わしが畳むから...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...燈下に着物を畳むお君の姿を横の方から暫く眺めていて...
中里介山 「大菩薩峠」
...底知れぬ深さを一枚の薄きに畳む...
夏目漱石 「薤露行」
...――畳む羽に置く露の重きに過ぎて...
夏目漱石 「薤露行」
...松苔(まつごけ)を葉蘭(はらん)の影に畳む上に...
夏目漱石 「虞美人草」
...――傘(かさ)は、畳むがいい...
夏目漱石 「二百十日」
...その頃は東京の家を畳むとき...
夏目漱石 「門」
...それを片端から蓆(むしろ)でも巻くごとくぐるぐる畳む...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...三枚の手紙を丁寧に畳むと...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...半紙を四つに畳むと...
野村胡堂 「百唇の譜」
...さういふものを内に畳むことの六ヶしさ...
牧野信一 「浪曼的月評」
...早く瓦斯ランプを畳むんだ...
室生犀星 「幻影の都市」
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