...手紙を畳む一定の...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...その扇を畳むに連れて...
泉鏡花 「歌行燈」
...眉山は終に債務のために世帯を畳むべく余儀なくされ...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...乱れた毛布を畳むために...
梅崎春生 「桜島」
...あとは掛持をする人が羽織を脱げばそれを畳む...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...床を畳む元気もないじゃないか...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...蒲団を畳む手伝いまでしてやった...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...昔(むか)しながらの翠(みど)りを年ごとに黒く畳むと見える...
夏目漱石 「虞美人草」
...松苔(まつごけ)を葉蘭(はらん)の影に畳む上に...
夏目漱石 「虞美人草」
...東京の家を畳むとき宗助は先祖の位牌を一つ残らず携(たずさ)えて...
夏目漱石 「門」
...世帯を畳む人の払い物の中から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...棲みなれた千葉の借家を畳むと...
原民喜 「遥かな旅」
...ビラをきちんと畳むと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...新聞を折り畳むまで」一時間後...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...あとからあとからくる人の合羽をぬがす、羽織を畳む、お茶をだす、御簾(みす)の上げ下ろし、鳴物の手伝い――こうした前座さんの手伝いをしながら、その上に師匠の楽屋へ入ってからでてくるまでヤレ何を買ってこい、ソレ何を買ってこい、どこそこへ使いにいってこい、それこそ独楽(こま)鼠のように使いまくられなければならない、おかげで自分が師匠の供をして行く寄席の前座さんはすっかり楽ができて、平常よりよけいに先輩たちの噺が聴いていられるらしい...
正岡容 「小説 圓朝」
...合羽を脱ぎて、下手を向き畳む...
三木竹二 「いがみの権太」
...布団を畳む時、女給が、「あのしと、ひどいけがしてんのよ」といやらしそうにこっそり云って、せっせと臭い布団を抱え出した...
宮本百合子 「刻々」
...枕辺(ちんぺん)に置いてあるハンカチイフを左手(さしゅ)に把(と)って畳む...
森鴎外 「渋江抽斎」
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