...これも亦(また)僕には異存はない...
芥川龍之介 「解嘲」
...指圧を頼むのに別に異存はないので...
梅崎春生 「狂い凧」
...こちらでも異存はない...
豊島与志雄 「自由人」
...わしはいずれにしても異存はないと申上げて置いた...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...わしの方にも異存はないのだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで千鳥を此次のホトヽギスへ出さうと思ふが多分御異存はないだらう...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...これには吾輩も異存はない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...本人は無論異存はないのでしょう」「ええ水島さんは貰いたがっているんですが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...奉公人達の部屋を探しても御異存はないでせうな」此時はもう庭先へ來て居た平次は藤三郎を差し措いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...殺した野郎が重々悪いに異存はないが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...また源順(みなもとのしたごう)の『倭名類聚鈔(わみょうるいじゅしょう)』にあるように同じく百合を和名由里(ユリ)としているのは共に間違っているといっても誰も異存はないはずだ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...お前達が踊るぶんにゃァ異存はないさ...
森本薫 「華々しき一族」
...わたくしに異存はないという意味を...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...妻のみね女もそれに異存はないらしかった...
山本周五郎 「思い違い物語」
...異存はないか」「…………」「ないの...
吉川英治 「大岡越前」
...五左衛門も異存はない...
吉川英治 「私本太平記」
...もとより茂助に異存はない...
吉川英治 「新書太閤記」
...――ただこれが連判状なることゆえ、確かめて参ればよいのではあるまいか」「もっともだ」と、人々みな、異存はない...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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