...けだしその異なるところあるは...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...茶室はただに西洋のいずれの建築物とも異なるのみならず...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...他の種々異なる物體が存在することを教へられる...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...けだし当時の武士なるものはすなわち今日のいわゆる常備兵にしてその相異なる点はこれはある期限中ただみずから兵士の義務を負担するものなれども...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...独自の意見を失って人とあるいは党派と異なることへのみの怖れ...
中井正一 「絵画の不安」
...ほどなく駒井甚三郎と南条なにがしという奇異なる労働者と二人は...
中里介山 「大菩薩峠」
...其所に平生の代助と異なる点があらわれていた...
夏目漱石 「それから」
...皿廻しが皿を廻わして飯を食うのと理論において異なるところはない...
夏目漱石 「野分」
...相互の見解の相互に異なるを遺憾(いかん)とする旨を述べ合って別れた...
夏目漱石 「博士問題の成行」
...『古事記』が他のものと異なる点は「モ」が二類に分れるだけでありますから...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...人、あるいはいわく、学問と政治とはもとより異なり、異なるがゆえに、学問所に政談を禁じて、多く政治の書を読ましめざるなり、その制法・規則さえ定まれば、二者の分界明白にして人を誤ることなし、との説あれども、ただ説にいうべくして、教育の実際に行わるべからざるの言なり...
福沢諭吉 「学問の独立」
...特に異ならざるべからざる理由ありて異なるに非ず...
正岡子規 「古池の句の弁」
...異なる三個の道が目前に開けてくる...
柳宗悦 「工藝の道」
...住民の来歴が島ごとに異なるために...
柳田国男 「海上の道」
...異なるところがないようであるが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...百年五百年前の異なる文化の下に...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...共同体での「本能的全員一致」とは両極的に異なる...
矢部貞治 「政治学入門」
...山地の向こうの領域が既に目にし横断してきた地とは本質的に異なると考える理由が皆無だったとしてもその点に変わりはなかった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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