...それというのは、例の草叢から百メートルばかり奥へ入ったところに、ここにも葛の葉が一(ひ)とかたまりになって茂っているところがあったが、その蔭から、異様な人物が、ヌーと姿を現したのであった...
海野十三 「地球盗難」
...しかし戸締りには少しも異状はなく...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...一種異様の感じに胸躍らせながら...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...世上の豪傑と異り...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...洋裁学院のあったあたりは異様に変り果てていた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...処で哲学の術語は大分様子が異っている...
戸坂潤 「思想としての文学」
...挿入の巧拙によって効果が異るから...
外村繁 「澪標」
...其の進退條件が政見の異同に關せざるは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...何という異常な幻であるか!サン・シモン...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いたづらに旧弊を固執しようとする者の目には異端視されるであらうが...
野上豊一郎 「演出」
...異人との掛合いに骨を折っているのに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...本官がいままで経験したあらゆる異常事件の中で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...比較は主として第一版と第二版以後との差異に関して行われるべきである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...用心のかいもなく政見や信仰を異にする反対派に掠奪されたり殺されたりしたのだった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...先住異民族の記憶の断片と解せられていますが...
柳田国男 「山の人生」
...その両方から異様な声が聞えてくる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...また天下の奇材異能を京師に貢し...
吉田松陰 「留魂録」
...そこには今までながめて来た自然とは異なり...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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