...不破の中山とか、伊増(います)の明神とかいって、古来相当にうたわれないところではなかったけれど、番場(ばんば)、醒(さめ)ヶ井(い)、柏原――不破の関屋は荒れ果てて、という王朝時代の優雅な駅路の数には、今須駅なんていうのは存在を認められなかったようなものの、でも、ここがまさしく美濃と近江との国境になるという意味のみからではなく、王朝時代から、ここに寝物語、車返しの里なんていう名所が、心ある旅人に忘れられない印象を与えるところのものになっておりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...本所番場町の浪宅に...
野村胡堂 「十字架観音」
...ホホ」「何を笑う」「あれは皆んな私の細工とはお気がつきませんでしたか」「何?」「大急ぎで番場町へ帰った余吾之介様が憎らしいばかりに...
野村胡堂 「十字架観音」
...番場町へ帰ったのは夜...
野村胡堂 「十字架観音」
...一と走り番場町の井筒屋まで行ってみてくるとしよう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「本所番場町の加賀屋勘兵衞――親分も御存じですね」「知つてるとも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...番場の忠太郎は只今限り...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...番場の忠太郎...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...番場の忠太郎がおせうに案内されて出てくる...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...打算が鋭くはたらく)番場宿なら知ってますとも...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...江州番場宿の忠太郎という者に憶えはねえんでござんすね...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...番場(ばんば)の原には避難した病人産婦の呻吟(しんぎん)を聞く二月十九日の夜...
森鴎外 「大塩平八郎」
...本所(ほんじょ)番場町(ばんばちょう)の妙源寺(みょうげんじ)へ連れて帰って...
森鴎外 「渋江抽斎」
...そして番場ノ宿へ入るとすぐの一叢(ひとむら)の林のうちへ駈けこんだ...
吉川英治 「私本太平記」
...番場ノ宿の山の横道へと入って行く...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...近江番場の一名所と蓮華寺が知られてきたのは...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...そのくせ番場ノ忠太郎祭りだの土産物には例外でない客呼びの観光意欲はさかんらしい...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...山の窪地に沿うて五六町入り込んだ奥の番場といふ二部落に湧いてゐます...
若山牧水 「樹木とその葉」
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