...交番の警官は、じいさんの姿をじろじろ見ながら、疑わしそうに聞き返した...
江戸川乱歩 「影男」
...下足番に言いつけて叔父の頭へ塩を撒(ま)かした...
田中貢太郎 「寄席の没落」
...「番頭も入った...
直木三十五 「南国太平記」
...一番無害(むがい)らしく見えた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この世の中で一番幸福な人間だと思うのと同じであった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...扉の鏡板を連打しながら張番している筈の銃士に呼びかける...
久生十蘭 「魔都」
...一番先に訊問されたのはやはり未亡人だった...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...交番できいて、筈見邸へ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...寝(ね)ずの番(ばん)をすれば...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「こわいことを知りたくて旅にでかけた男の話」
...ガチョウ番(ばん)にやとわれていました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...その何番目かに藤代がある...
柳田国男 「故郷七十年」
...ササメ青森縣の上北郡などで、蕨の根から澱粉を取つた殘りの、一番滓をアモ、二番滓をササメと謂ふ...
柳田國男 「食料名彙」
...武田家一番の智者であったように伝えられていますが...
柳田國男 「日本の伝説」
...四人の中でも一番年層(としかさ)らしい...
夢野久作 「女坑主」
...一円五十銭から七八円の女を求むる者が大多数この浅草の大券番設置出願の本当の理由は...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...「介抱させられる番ばかりは...
横光利一 「上海」
...神明下の二番櫓(やぐら)に陣しておる者です」「その御辺(ごへん)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...蝶番(ちょうつがい)の金具がキイと……悲しむように鳴った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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