...早瀬さん、初めまして、」とこなたも立って、手巾を持ったまま、この時更(あらた)めて、略式の会釈あり...
泉鏡花 「婦系図」
...略式の三つの異なった姿に生ける必要を詳述している...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...今度のような略式のものまで数えれば五六回では利(き)かないような気がするのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...はじめは談判不調(尤(もっと)も与謝野(よさの)君との間の略式の話について)次にはまた再度貴兄及び塾と談合をはじめたる趣を書添へをり候とにかく雑誌御経営の困難御察申候これにつき森先生の意見は如何に候や小生の考にては原稿料は多少他よりも高く見積りて置く事必要なるは先日申したる如くに候が何もづぬけて高くするにも及ばずはじめよりあまり多く売らむと計りても無益かと存候...
永井荷風 「書かでもの記」
...どうかこの略式の招待を受けてください」「メイ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...御老人向きのは先日も一度お教え申した略式のライスプデンをモー一層丁寧(ていねい)にして最初牛乳の中へ御飯をお粥(かゆ)にする位な分量で入れてお粥にする通りに弱い火で五十分間ほど煮ます...
村井弦斎 「食道楽」
...略式の方も焼く時にはやっぱりこうなさると好く出来ます」玉江嬢「この方へは玉子を入れませんか」お登和嬢「お米からのプデンへは玉子の黄身を入れません...
村井弦斎 「食道楽」
...第三十三東坡肉(とうばにく)略式の角煮(かくに)は聞き得たり...
村井弦斎 「食道楽」
...それからの煮方は略式の通りだが出来上ったら火から鍋を卸して地の上へ置いて一旦冷却してイザ食べようという時に再び煮て出すのだ...
村井弦斎 「食道楽」
...供立は略式のようでございます...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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