...彼女はH・Pとロココ風に略字(モノグラム)のつながった銀の匙(さじ)で私の手の甲の静脈を叩きながら...
谷譲次 「踊る地平線」
...七文字は Laubespine(ローベスピーヌ)という女名の略字だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...中國の略字政策も遠くおよばぬ抱負經綸をるる述べてあつた...
秘田余四郎 「字幕閑話」
...それでその略字の桜がサクラと成って今日に及んでいる...
牧野富太郎 「植物記」
...この学名中にある var. はラテン語 varietas(英語の variety)の略字で...
牧野富太郎 「植物知識」
...それがためあるいはこれが民俗藝術の略字とも解され...
柳宗悦 「民藝四十年」
...私の父は辻川の辻という略字を使用することを嫌って...
柳田国男 「故郷七十年」
...翁が書いてくれた小謡本には略字や変体仮名が多いので...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...文中Sとあるのはシスター(同性愛の事)の略字であるが...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...「彼らが手紙をやった宛名の略字に何とありますか...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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