...「それを百二十七町四段二畝歩にするといくらになるか」父はなお彼の不器用な手許から眼を放さずにこう追っかけて命令した...
有島武郎 「親子」
...どこのか田畝の鰌(どじょう)だろう...
泉鏡花 「婦系図」
...その半畝歩の平面は拓けないではないか...
犬田卯 「荒蕪地」
...結縁(けちえん)は疑(うたがい)もなき花盛り聾(ろう)青畝(せいほ)ひとり離れて花下に笑(え)む昭和七年四月十九日 木槿会...
高浜虚子 「五百句」
...老婆はその金で王成にいいつけて三百畝(ほ)の良田を買わせ...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「王成」
...私の方はお嬢さんと二人きりで他に何人(だれ)もおりませんから」三人は小さな山の畝(うね)りを東の方へ越していた...
田中貢太郎 「狼の怪」
...千駄谷(せんだがや)の田畝(たんぼ)をてくてくと歩いていく男がある...
田山花袋 「少女病」
...残りの一畝を片づけるつもりで...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...碑の立てられた文化九年には南畝は既に六十四歳になっていた...
永井荷風 「葛飾土産」
...麥畑(むぎばたけ)の畝(うね)は大抵(たいてい)東西(とうざい)に形(かたち)づけられてあつた...
長塚節 「土」
...どの畝(うね)でも其(その)陰(かげ)は依然(いぜん)として白(しろ)かつた...
長塚節 「土」
...分岐溝からこの畝間の溝に一定量の水を入れるのは...
中谷宇吉郎 「コロラド通信」
...「太田南畝っていったい何だい」「蜀山人(しょくさんじん)の事さ...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...左が田畝(たんぼ)になっているのであるが...
水野葉舟 「テレパシー」
...此春蘭軒は大田南畝の七十を寿した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...他の一つは約一畝歩(せぶ)...
柳田国男 「山の人生」
...田畝には海苔乾架が造られつつある...
山本周五郎 「青べか日記」
...五畝(せ)毎(ごと)に一本ずつ植えさせた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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