...いつか番傘で蛙を聞いた時こゝに畝近く蠶豆の植つて居たと思ふ……もう提灯が前を行く……その灯とともに...
泉鏡花 「遺稿」
...いつか番傘で蛙を聞いた時ここに畝(うね)近く蚕豆(そらまめ)の植っていたと思う……もう提灯が前を行く……その灯とともに...
泉鏡花 「遺稿」
...」日蝕五十一日盛りの田畝道(たんぼみち)には...
泉鏡花 「婦系図」
...浪の畝(うね)ると同一(おんなじ)に声が浮いたり沈んだり...
泉鏡花 「海異記」
...見はるかしの田畝道へ...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...わたしがわたしの除草器で畝にすこしばかりの更に新しい土をかけてやったとき...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...露盤のとこに出ると畝火の方がよく見えまんがなア」畝火は宿屋の二階からでも見えぬことは無い...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...一一万〇一七四町三反三畝歩〔明治十四年の調査〕にして各種の採葉数は...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...瓦礫を拾いのけ、土を掘り起し、その土をふるいにかけ、畝を立て、種を蒔き、苗を植え、雑草をむしり、虫を取り、時には水をやり、支柱を拵えるなど、いろいろな仕事がありました...
豊島与志雄 「土地に還る」
...それから前に申しました畝に税することに關する公羊傳の論に...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...さるにても南畝が遷喬楼(せんきょうろう)の旧址はいづこならむ...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...并寄二五十畝之田地於太子堂一以為二膏油之資一...
中里介山 「大菩薩峠」
...そしてその路からは畝傍山がまぢかに見え...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...並に大田南畝の長崎にあつて人に与へた書に拠れば...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...大田南畝は此年四月六日に歿した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...真庭(まにわ)郡富原村大字岩井畝及び岩井谷の類である...
柳田國男 「地名の研究」
...雪の上に畝を立てて...
柳田国男 「雪国の春」
...伊藤博文の春畝山人にしろ...
吉川英治 「折々の記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??