...あの紫色な茄子の畝! 這ひ蔓(はびこ)つた葉に地面(つち)を隠した瓜畑! 水の様な暁の光に風も立たず...
石川啄木 「天鵞絨」
...ちょろりと影を畝(うね)って這出(はいだ)して...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...畝火(うねび)の白檮原(かしはら)の宮四〇にましまして...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...御陵は畝傍山のミホトにあります...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...「畝火山(うねびやま)に昼はただの雲らしく...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...俄にプリプリしたように鋤を畝(せ)の中に突込んだ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...一五万二一九八町二反三畝歩なれば...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...田の畝(あぜ)づたいに...
直木三十五 「近藤勇と科学」
...ぽってりとした畝のある藍鉄の子持の羽織...
久生十蘭 「野萩」
...仲平の父は日向国(ひゅうがのくに)宮崎郡清武村に二段(たん)八畝(せ)ほどの宅地があって...
森鴎外 「安井夫人」
...畑ならば三畝・五畝の山腹を切り払いて...
柳田國男 「地名の研究」
...畝傍山(うねびやま)のために喧嘩(けんか)をした話が...
柳田國男 「日本の伝説」
...寛政四年即ち彦九が死せし前年に方(あた)りて柴野栗山大和に遊び神武天皇の御陵を訪ひ慨然として歌ふて曰く遺陵纔向二里民一求、半死孤松数畝丘、非レ有三聖神開二帝統一、誰教三品庶脱二夷流一、廐王像設専二金閣一、藤相墳塋層二玉楼一、百代本支麗不レ億、幾人来レ此一回頭...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...田畝には海苔乾架が造られつつある...
山本周五郎 「青べか日記」
...多寡(たか)が狭隘(きょうあい)な書斎と十畝(せ)の畑しか知らない奴...
吉川英治 「三国志」
...巌流島全体の面積一反(たん)六畝(せ)十六歩(ぶ)とあるから...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...五畝(せ)毎(ごと)に一本ずつ植えさせた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...二人の汗と鍬(くわ)から一畝(せ)の畑も生れなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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