...痩せた骸骨(むくろ)を並べてゐる畝や...
石川啄木 「葬列」
...いつか番傘で蛙を聞いた時こゝに畝近く蠶豆の植つて居たと思ふ……もう提灯が前を行く……その灯とともに...
泉鏡花 「遺稿」
...畝(うね)に咲いた牡丹の影が...
泉鏡花 「遺稿」
...横田の田畝(たんぼ)を左に見て...
泉鏡花 「婦系図」
...田畝(たんぼ)の葦簾張(よしずばり)だ...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...結縁(けちえん)は疑(うたがい)もなき花盛り聾(ろう)青畝(せいほ)ひとり離れて花下に笑(え)む昭和七年四月十九日 木槿会...
高浜虚子 「五百句」
...三イワンは畑をたった一畝残したきり...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...二人の立っている畝道から出て来て...
直木三十五 「南国太平記」
...勘次(かんじ)は間懶(まだる)つこいおつぎの手(て)もとを見(み)て其(そ)の畝(うね)をひよつと覗(のぞ)いた...
長塚節 「土」
...畝間の溝が一フィートくらいある...
中谷宇吉郎 「コロラド通信」
...分岐溝からこの畝間の溝に一定量の水を入れるのは...
中谷宇吉郎 「コロラド通信」
...こうすると雪面上に高い畝(うね)が一本出来ることになる...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...一畝(ひとうね)麦を刈つてしまふと...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...私の寝ている畝(うね)から...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...……畝川(あぜがわ)の枝々...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...さすがに蜀山人太田南畝(しょくさんじんおおたなんぽ)先生の弟子だけあって...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...南畝は長崎の出役を命ぜられたのが二年前であるから...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...南畝は小石川小日向金剛寺坂から此に移つたのであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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