...あの紫色の茄子の畝(うね)! 這ひ蔓(はびこ)つた葉に地面を隱した瓜畑! 水の樣な曉の光に風も立たず...
石川啄木 「天鵞絨」
...いつか番傘で蛙を聞いた時ここに畝(うね)近く蚕豆(そらまめ)の植っていたと思う……もう提灯が前を行く……その灯とともに...
泉鏡花 「遺稿」
...横田の田畝(たんぼ)を左に見て...
泉鏡花 「婦系図」
...浪の畝(うね)ると同一(おんなじ)に声が浮いたり沈んだり...
泉鏡花 「海異記」
...畝火山 晝は雲とゐ一...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...おなきがらは畝火山(うねびやま)にお葬(ほうむ)り申しあげました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...後ざまに畝(うね)を歩みつゝ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...一五万二一九八町二反三畝歩なれば...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...之に就ては公羊傳の隱公五年初獻六羽の條及び左傳の宣公十五年初税畝の條を參攷すべし...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...南畝はここに六秩(ろくちつ)の賀筵(がえん)を設けたる事その随筆『一話一言』に見ゆ...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...買ってやらないか」私は太田南畝という人を知らなかった...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...処きらはず畝になつてゐたものだから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...愛(あい)ちやんが針鼠(はりねずみ)を送(おく)らうと思(おも)ふ所(ところ)には總(すべ)て畦畝(うね)があつて...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...「寿南畝大田先生七十...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...田畝には海苔乾架が造られつつある...
山本周五郎 「青べか日記」
...今一本の新らしい砂の畝(うね)を作り……青年呉一郎はやはり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...巌流島全体の面積一反(たん)六畝(せ)十六歩(ぶ)とあるから...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...一畝(いっせ)の田を守るかれの如きもひとしく土の宝じゃ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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