...三百畝を以て数へた負郭(ふくわく)の田も...
芥川龍之介 「酒虫」
...馬の足跡の多い畝路(あぜみち)を歩き尽して...
石川啄木 「道」
...小蛇のように筋が畝(うね)くる...
泉鏡花 「歌行燈」
...箕(み)で煽(あお)るように前の峰へ畝(うね)りを立ててあびせ掛けると...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...畝傍(うねび)の橿原(かしはら)の宮において天下をお治めになりました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...荒木寛畝(今の十畝さんのお父さん)それから小堀鞆音等がいた...
高村光太郎 「美術学校時代」
...血の滴点は山の南の畝(うね)りに沿うて著いていた...
田中貢太郎 「申陽洞記」
...そこには土俵のような形の畝が三重になっていたということであります...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...重い作切鍬よりも軽いハイカラなワーレンホーで無造作に畝(うね)を作って...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...さるにても南畝が遷喬楼(せんきょうろう)の旧址はいづこならむ...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...こっそり行って探して見ろ」太十が復た眠に就いたと思う頃其一人は三番目の畝を志して蜀黍の垣根をそっと破ってはいった...
長塚節 「太十と其犬」
...畑の畝が目だつほどに雪が薄くなつて...
野上豐一郎 「北信早春譜」
...錦明宝(きんめいほう)という剣葉畝目地白覆輪(けんばうねめじしろふくりん)の万年青をなめずらんばかりに大切にし...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...一人(いちにん)につき平均(へいきん)五反五畝五歩(ごたんごせごぶ)に當(あた)ります...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...江稼圃(こうかほ)と大田南畝との題(だいへん)が現に野口孝太郎さんの許(もと)に存してゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此春蘭軒は大田南畝の七十を寿した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そして大田南畝の病の事が書いてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...雪の上に畝を立てて...
柳田国男 「雪国の春」
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