...と口留めをされました...
泉鏡花 「歌行燈」
...「時にアノ常磐津の本尊をとうとう突留めたところが...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...いつも怒ったようにムッツリとしているシャアまでが眼を瞋(いか)らさんばかりに私を引き留めた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...準備(したく)をしてくれ」「よろしゅうございます」清吉が往こうとすると権兵衛が留めた...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...住処(じゅうしょ)を突き留めます...
谷譲次 「踊る地平線」
...そして引留められるので...
種田山頭火 「行乞記」
...そしてその聞き知らぬ名前に少しも気を留めなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...書留めて行く中に...
中島敦 「斗南先生」
...彼は寒い雨の袴(はかま)の裾(すそ)に吹きかけるのも厭(いと)わずに足を留めて...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...発作(ほっさ)に心を襲(おそ)われた人が急に理性のために喰い留められて...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...二人の身許を書き留めたものはないか訊いてみたんだ」「そいつは上出来だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...主人の金兵衞が歸つて來るまで待つて見よう」平次はあわてゝそれを留めました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お引き留めして申し訳ありません」「もう少し申し上げましょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...よければその偽物を少し留め置いてください...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...ドンは一発で仕留めてやる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...寛大な心になってくだすって変わらぬ恋を続けてくださることで前生(ぜんしょう)の因縁を全(まった)くしたいと私は願っている」こんなふうにだけ言って留めているのであったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...少し心を留めて観て居さへすれば...
柳田國男 「家を持つといふこと」
...男を繋ぎ留めたと同時に...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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