...仙台に留まることは三月ばかりに過ぎなかった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...・有仏のところ留まる勿れ...
種田山頭火 「其中日記」
...留まること十二年...
中里介山 「大菩薩峠」
...お銀様の胆吹へ留まることになったのを留める由もなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...肩がぴたりと留まると共に...
夏目漱石 「虞美人草」
...ぴたりと留まるや否や...
夏目漱石 「坑夫」
...けれども毫(ごう)も留まる気色(けしき)がない...
夏目漱石 「自転車日記」
...半九郎はそのまま支配人として留まることに決定しかけた時でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それは完成されたる愛の如く對象の完全なる失ふことなき所有による歡喜に留まることは出來ない...
波多野精一 「時と永遠」
...ふと忙しい眼に留まるのであつた...
原民喜 「夏の花」
...自分が彼女についてゆくべきか留まるべきか決められないままに...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ロンドンに留まる条件です」アイダは法廷から歩いて出た...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...私がここへ留まるのは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...同じパンでも種類によって三十一時間体中に留まるものもあれば黒麺麭(くろぱん)のように十四時間で体外へ出るものもある...
村井弦斎 「食道楽」
...少しも眼に留まるやうな人物のゐないことを確かめると...
室生犀星 「末野女」
...霧渓はいかにして池田宗家に留まることを得たかと云ふに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...世には何一つとして留まるものがなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...殉教の覚悟を以て全部日本に留まることを決議した...
和辻哲郎 「鎖国」
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