...花井氏は大いに反對して萬朝報に留まることを勸告してくれたのですが...
石川三四郎 「浪」
...仙台に留まることは三月ばかりに過ぎなかった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...心ならずもここに留まることになりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「君は……」棒を持ったのが踏み留まると...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのことの歸結として時は絶え間なき流動を示し存在はいつも未完成のままなる斷片的なる結局無意味なる状態に留まる...
波多野精一 「時と永遠」
...しかも依然自ら絶對性に留まるのである...
波多野精一 「時と永遠」
...それは完成されたる愛の如く對象の完全なる失ふことなき所有による歡喜に留まることは出來ない...
波多野精一 「時と永遠」
...しかしながらこの生の留まる間は死は到來する事實ではなく...
波多野精一 「時と永遠」
...女王が英国に留まるように説得させてくれ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...でも英国に留まるつもりはない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...その妻女艶美でしばしば貴人に御目留まる賤民乾闥婆と呼ばるるあり...
南方熊楠 「十二支考」
...あくまで留まる容子は見えません...
吉川英治 「三国志」
...玄蕃ひとり浮世に留まる念慮(ねんりょ)はない...
吉川英治 「新書太閤記」
...より長く長く水平線上に留まるようになっていった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...船長の大使は翌年までこの地に留まることになった...
和辻哲郎 「鎖国」
...そこで領主の款待を受け、留まること八日、小船に乗って豊後に向った...
和辻哲郎 「鎖国」
...この地に留まるであろう」と早速トルレスに書き送っている...
和辻哲郎 「鎖国」
...いずれも皆留まるべき道理のみである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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