...吾が祖(みおや)の國に行かむ」といひて、すなはち竊(しの)びて小(を)船に乘りて、逃れ渡り來て、難波に留まりぬ...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...その國に留まりました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...単に文字の示す悪い意味の不快な感じだけでは留まりませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...無事に貪婪(どんらん)な関所を通って田沼主殿頭の目に留まりました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...春から夏にかけてこの土地に留まり...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...遠慮して階下(した)に留まり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...菊次郎の許婚のお夏も、自分から身を退かうとしましたが、養ひ親の主人徳兵衞に望まれて、伊豆屋に留まり、その後を立てることになりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...又生の自然的文化的段階に強ひて立留まり共同への憧れを強ひて抑へようとする...
波多野精一 「時と永遠」
...三人はここに留まり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...私は最後まで家に留まりました」「それで叔父様は私あてに手紙か...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...後より戻せと呼ぶと顧みて妻を樹の枝に懸けて立ち留まりやがて片手で妻を取り上げその頭を咬(か)む...
南方熊楠 「十二支考」
...このように蝶は鶴の背に留まり通しで鶴は少しも休む事ならずついに労(つか)れ死んでしもうた...
南方熊楠 「十二支考」
...時々立ち留まりもするを訝(いぶか)り熟視すると何の事だ...
南方熊楠 「十二支考」
...安全な場に立ち留まり...
南方熊楠 「十二支考」
...その金の御幣(ごへい)のお馬印を、私に、拝領させて下さいまし」馬印を賜わりたい――と、彼が主君に求めたのは、いうまでもなく、身をもって、後にふみ留まり、大将の身代りにならんと、われから志願して出たことにほかならない...
吉川英治 「新書太閤記」
...この時シルヴァは山口に留まり...
和辻哲郎 「鎖国」
...一五六九年から一五七〇年の復活祭の後まで大村に留まり...
和辻哲郎 「鎖国」
...彼は長い間宣教師の許に留まり...
和辻哲郎 「鎖国」
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