...これからあなたの畑で働かせていただきます...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...国元に相応(かなり)な田畑(でんばた)を持つてゐるので...
薄田泣菫 「茶話」
...麦畑を踏み荒したらそれで十分だ...
薄田泣菫 「茶話」
...乗客達は皆窓から首を出したが、畑の真ん中の、線路が少し彎曲(わんきょく)している土手の上で立ち往生したまま動かなくなっており、どう云う事故なのか、見たところちょっと分らなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...やっと山裾の畑地一劃を借入れる約束はしたが...
種田山頭火 「『鉢の子』から『其中庵』まで」
...畑(はたけ)の境には雪の様に卯(う)の花が咲きこぼれる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...豌豆(えんどう)や隠元(いんげん)は畑に数珠(じゅず)生(な)りでも...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...畑は一反足らずです...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...勿論(もちろん)県道の西側は田圃(たんぼ)と畑ばかりだが...
徳永直 「冬枯れ」
...すぐ傍(そば)のバナナ畑の下草をマリヤンが刈取っているのだ...
中島敦 「環礁」
...土人の若者等が四組に分れて畑仕事と道拓(みちひら)きに従っている...
中島敦 「光と風と夢」
...瓜畑はもうだん/\心配がありません...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...云はねえもんだ 云はねえも麦の穂は畑さ チラポラ出てたんべ...
野口雨情 「未刊童謡」
...手が早えと言っても!青年 (麦畑を見まわして)これを一人でねえ……...
三好十郎 「おりき」
...その桐畑は観音堂のお火除(よ)け地で...
吉川英治 「江戸三国志」
...畑宿(はたじゅく)の伝馬宿でも...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...その後、ちりぢりになった一族をかりあつめ、多摩の狭山(さやま)に、砦(とりで)をかまえて、朝に夕に、府中の国庁をおびやかし、放火、第五列、内部の切りくずし、領民の煽動、畑荒し、暗殺、流説――などを行い、そしてはわっと兵をあげて奇襲してくるので、以来、国庁では、吏務も廃(すた)れ、税物も上がらず、まったく無政府状態に陥ってしまった...
吉川英治 「平の将門」
...八月の葡萄畑に憩へ...
吉田絃二郎 「八月の星座」
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