...そして私を連れて林檎畑にはいって行った...
有島武郎 「フランセスの顔」
...靜かな麥畑の彼方から水の音がする...
石川啄木 「鳥影」
...田も畑も殆んど無収穫で...
犬田卯 「おびとき」
...野猪(いのしし)が出て畑を荒らしたついでに...
江見水蔭 「丹那山の怪」
...左側は勾配の緩い畑地であったが...
田中貢太郎 「蟹の怪」
...□今日始めて熊谷の小畑に手紙出す...
田山花袋 「田舎教師」
...裏畑の竹藪の中の小径から我家と往来が出来て...
寺田寅彦 「森の絵」
...籬(かき)の外の畑では...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...そこらあたりは畑と森と林が夕靄(ゆうもや)に包まれて...
中里介山 「大菩薩峠」
...おつぎは足速(あしばや)に臺地(だいち)の畑(はたけ)から蜀黍(もろこし)の葉(は)のざわつく小徑(こみち)を低地(ていち)の畑(はたけ)へおりて漸(やうや)くのことで鬼怒川(きぬがは)の土手(どて)へ出(で)た...
長塚節 「土」
...それを裏の畑へ持つて行つて埋めた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...真白い蕎麦(そば)の花の咲いた畑の間で...
堀辰雄 「晩夏」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...田畑は以前ある一定の目的のために...
柳田國男 「地名の研究」
...「私は人見張役(ひとみはりやく)の小島良二郎という者だ」とその男は云って、微笑した、「人見張りとはおまえたちの世話役のようなものだ、さきほど岡安どのが云われたとおり、この寄場はおまえたちを痛めつけるところではなく、手に職のある者にはその職をはげまし、職のない者には――」「おんなし念仏じゃあねえか」と金太が栄二に囁いた、「あいつは銀流しだ、赤鬼よりたちが悪いぜ」「そういうわけで、手に職のある者はその職を与えるし」と小島は続けていた、「職のない者でなにか手に職をつけたいと思う者は、その望みの職を申出るがよい、そのほかの者は川渫(かわざら)い、畑作、土方、お米蔵の荷揚げなど、そのときどきによって人足仕事をふり当てる、わかったな、では手に職のある者、また、望みの職のある者は申出るがよい」五人の内、中年者の三人は大工、左官、足袋屋であった...
山本周五郎 「さぶ」
...いはゆる一派の畑を爲して...
吉川英治 「折々の記」
...田畑を踏みあらすことのないように軍令を発してある...
吉川英治 「三国志」
...すべて熟れたる麦の畑だった...
吉川英治 「三国志」
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