...多くはないが田も畑も自分の所有(もの)...
石川啄木 「天鵞絨」
...田畑も家も山へ流いた...
泉鏡花 「海神別荘」
...市助と連立って畑の中を大師の方へと行って了った...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...畑地の方のはどうも肌が荒れ勝ちだ...
高村光太郎 「開墾」
...あたりは孟宗竹(もうそうちく)の藪(やぶ)や茶畑...
高村光太郎 「回想録」
...道と畑の区別がよくつかなくなり...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...畑の肥料(こやし)になるのである...
中村地平 「南方郵信」
...その後へ畑の土を投げ込んだのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...海ぞいの黍畑(きびばたけ)に何の願いぞも固き葉の颯々(さっさつ)と吹き荒れて二十五の女は真実命を切りたき思いなり真実死にたき思いなり伸びあがり伸び上りたる玉蜀黍(とうもろこし)は儚(はか)なや実が一ツああこんな感傷を手紙の中にいれる事は止めましょう...
林芙美子 「新版 放浪記」
...相手の姿は見る間に麦畑の中に消へてしまつた...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...畑の手伝ひをしたり...
牧野信一 「南風譜」
...それからまたわたしのだいじにしていた畑の一部には...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...畑になるようなところこそ...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...いはばあの大自然の中に、各々自然の美しい中にとけ合ひ、或ひは畑を耕し、ハタを織りして、平家村を作つた...
吉川英治 「折々の記」
...新川の茶わん屋といえば、かなりな豪家でございましたが」「主(あるじ)の歿後、家屋も廃(すた)れ、畑やしきも、みな失(な)くしてしもうたとかいいおる」「では、落魄(おちぶ)れ果てて、今浜のあたりで、何か貧しい生業(なりわい)でもしておりましたか」「人夫の群れにまじって、馴れぬ業(わざ)をしておったをふと見かけて、旧縁を思い、供に加えて連れもどったが、もともと虚弱(きょじゃく)な商家の息子、この城内においてみても、さて何をやらせたらよいか、思案もないでな」「なるほど」「当人に、何がそちの能かと、才能をきけば、茶わんを焼くことなら好きだという...
吉川英治 「新書太閤記」
...菜畑(なばたけ)で菜を耕(つく)っておると...
吉川英治 「宮本武蔵」
...この扇屋(おうぎや)の囲いの中にある牡丹畑は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...畑一面に身ぶるいが伝わる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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