...若しこれが「亡者も畏れて出歩かぬ」季節でなかつたならわたしは部室をそつと夜半に拔け出して...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...先にはいう「ヨブあに求むる所なくして神を畏れんや……されど汝の手を伸べて彼の一切の所有物を撃ち給え...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...しかしながら皇后樣のお妬みになるのを畏れて本國に逃げ下りました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...村長が畏れ入つて拜禮して申しますには...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...天皇畏れて、再び之を放たしめ、名を雷と賜いしことあり...
高木敏雄 「比較神話学」
...付近の人びとは皆勢いに畏れて上等の産物を献上した...
田中貢太郎 「続黄梁」
...みずからがみずからの内面にふりかえりての畏れ...
中井正一 「絵画の不安」
...空虚と畏れをもって脅えているのである...
中井正一 「美学入門」
...7 映画の空間畏れの空間「認識は自己の生活の中に含まれていないような連関を作りだすことができぬ」と哲学者はいっている...
中井正一 「美学入門」
...相当に畏れ敬う素振りを示して...
中里介山 「大菩薩峠」
...上を畏れざるの臣は除かねばならぬと主張した...
中島敦 「妖氛録」
...一族中には九条家の威勢に畏れて首鼠(しゅそ)両端の態度に出でた者もあったけれど...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...御同列は畏れ多い次第...
吉川英治 「江戸三国志」
...と唱えて敬い畏れた...
吉川英治 「三国志」
...それと、自分の景仰する古人に対して、当然な、礼としても、私は畏れる...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...まことに畏れ多けれど...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...下って足利氏(あしかがし)が世を暴奪(ぼうだつ)なし終った乱麻(らんま)の時代となっては偲(しの)び上げるも畏れ多いことながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そのようなお偉いお方のお髯の先に触れることさえ畏れ多い分際であります上に...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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