...天之を生みて、天之を死(ころ)す、一に天に聽(まか)さんのみ、吾れ何ぞ畏れん...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...また畏れるやうな眼付で...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...あの痕跡がむかしよりもっとまざまざとしているのを仰ぎ見て畏れにうたれた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...天下皆畏れて服す...
高木敏雄 「比較神話学」
...而も彼はその厳粛な姿形に新しい意味を見出したように畏れた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...そこに見るべし英邁のアガメムノーン怠らず、畏れず、荒ぶ戰鬪に對し避易敢てせず、光榮得べき奮戰をめがけ激しく苛(いらだ)つを...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...幾囘の解散をも畏れずと稱する硬派と...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...何人の反対をも畏れずして独り其の為さむとする所を為し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...私は何時も教室の一番背後の隅の席で、ノートは拡げてはゐるものの、教授の声には上の空で主に窓の外ばかりを眺めてゐるといふ風であつたから、何の教授にも左うである通り教壇の人の姿などは直視することもなし、勿論質問の手を挙げて直接に言葉を交した験しなどは、普通よりも永かつた全学生時代を通じて絶無であつたが、片上先生の、遥か遠くに見える白哲の額、光る眼鏡、凝つと真正面を凝視しながら徐ろに喉の奥から流れ出る、珠玉をふくまれてゐるかのやうな音声に接すると、正しくこれは大学者の姿であるといふやうな漠然とした畏怖の念も涌き、多くの学生に、畏れられ、崇拝されるのは、先づその容貌風姿の実にもシリアスな趣きに端を発するのであらうと点頭かれた...
牧野信一 「文学とは何ぞや」
...梁の恵王常に趙を撃たんとしたが楚を畏れて手控えいた...
南方熊楠 「十二支考」
...これらはいずれも神社合祀の励行より人民また神威を畏れず...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...作者は「或る女」の広告として「畏れる事なく醜にも邪にもぶつかって見よう...
宮本百合子 「「或る女」についてのノート」
...あえて畏れなかった...
吉川英治 「三国志」
...畏れながら、昨夢(さくむ)はサラリとお忘れあって、いっそ御法体(ごほったい)におなり遊ばしてはいかがなものでございましょうか」と、調達してきた香染(こうぞめ)の法衣に、おん数珠(じゅず)まで添えて、押しつけがましく差し出した...
吉川英治 「私本太平記」
...なお天文のそれよりも前をただせば、小松平重盛公(こまつたいらのしげもりこう)のお血すじ、さらに、溯(さかのぼ)れば、畏れ多くも、平氏(へいし)は桓武天皇(かんむてんのう)よりわかれ給うところ、申さば、金枝玉葉の御血の雫(しずく)をすら、今のお身に伝えておうけなされているのでござりますぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
...われらの眼底から消えまいと思う」「畏れながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...お護りいたす所存(しょぞん)にございますれば……畏れながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...畏れるの余り吃(ども)り気味なので...
吉川英治 「新書太閤記」
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