...作者の畏れなければならないのはその人の生活だといふことを今更らの如く感ずる...
有島武郎 「水野仙子氏の作品について」
...あの痕跡がむかしよりもっとまざまざとしているのを仰ぎ見て畏れにうたれた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その御名を称し奉るさへ私どもの全身がゆゑ知らず畏れをののく有様で...
太宰治 「右大臣実朝」
...エホバを畏れています...
太宰治 「風の便り」
...付近の人びとは皆勢いに畏れて上等の産物を献上した...
田中貢太郎 「続黄梁」
...蓋し大隈を畏れたるに由る大隈を畏るゝは大隈と進歩黨との關係に顧みる所あるが爲なり彼れの進歩黨を好まざるは自由黨を好まざるに同じきなり然らば何故に前に大隈の入閣に贊成せる乎蓋し大隈出でずむば内閣改造の事成す可からざればなり今や彼は京攝の間に優悠して復た人世に意なきが如しと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...何人の反對をも畏れずして獨り其の爲さむとする所を爲し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...政府の権威にも畏れない...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...自分が自分の内奥より喚ぶ言葉なき言葉への悪寒のごとき畏れである...
中井正一 「絵画の不安」
...大いなる疑いと畏れを持ちつづける...
中井正一 「美学入門」
...古人が天上に電光を仰ぎ見て畏れ...
中谷宇吉郎 「露伴先生と科学」
...メフィストフェレス畏れながらあなたが実際そうでいらっしゃいます...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...くるにはくるが女子供は畏れない...
柳田国男 「雪国の春」
...あえて畏れなかった...
吉川英治 「三国志」
...帝の鸞駕を拝すや、孔明は車から跳びおりて、「畏れ多い」と、地に拝礼し、伏していうには、「臣、不才にして、遠く征(ゆ)き、よく速やかに平(たいら)ぐるあたわず、多くの御林の兵を損じ、主上の宸襟(しんきん)を安からざらしむ...
吉川英治 「三国志」
...執権どのへの畏れも忘れ...
吉川英治 「私本太平記」
...畏れ多いことを」あわてて...
吉川英治 「私本太平記」
...――畏れ多くも、白河法皇の御ことばにさえ――朕(ちん)の心のままにならぬものは、双六(すごろく)の賽(さい)と賀茂川の水――とある...
吉川英治 「新書太閤記」
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