...天之を生みて、天之を死(ころ)す、一に天に聽(まか)さんのみ、吾れ何ぞ畏れん...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...范祭酒は畏れて結婚させようと思って十一娘の考えを訊いた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「封三娘」
...二人畏れてふためきて華麗の手綱取り落し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...リキエー軍は其言を聞きて呵責に怖ぢ畏れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...故に伊藤侯は外に向て英雄らしき詩を作り内に向て伊藤崇拜の隷屬を作る夫れ功業を尚ぶものは唯だ自家の經綸抱負を布かんことを望む故に大隈伯は必ずしも英雄を畏れず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...而も閣下は敢て之れを畏れずして其の所信を斷行し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...政府の權威にも畏れない...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...蓋し大隈を畏れたるに由る大隈を畏るゝは大隈と進歩党との関係に顧みる所あるが為なり彼れの進歩党を好まざるは自由党を好まざるに同じきなり然らば何故に前に大隈の入閣に賛成せる乎蓋し大隈出でずむば内閣改造の事成す可からざればなり今や彼は京摂の間に優悠して復た人世に意なきが如しと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...大人の回顧がそれに堪えないまでに子供の歴史の中での成長が伸びつつあることを深く畏れ...
中井正一 「新しい神話を追い求めつつ」
...7 映画の空間畏れの空間「認識は自己の生活の中に含まれていないような連関を作りだすことができぬ」と哲学者はいっている...
中井正一 「美学入門」
...御殿では畏れ多いから俯向いて御飯を戴くのだと...
中谷宇吉郎 「御殿の生活」
...人柱を立てようと議したが罪業を畏れ一切經を石の面に書いて築いたから經の島と名附けたとある...
南方熊楠 「人柱の話」
...秋声は、畏れられる作家、そういう大家ぶりの作家ではなかった...
宮本百合子 「あられ笹」
...畏れかしこんであとじさりしながら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その真の決定は畏れ多くも貴婦人室におけるお喋(しゃべ)りと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...畏れ多いが――と...
吉川英治 「新書太閤記」
...……勿体ない」「寔(まこと)に、畏れ多いことだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...御風気のところ此度は御模様ただならず畏れながら旦夕(たんせき)に危ぶまれ申候然し乍(なが)ら...
吉川英治 「宮本武蔵」
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