...當に死を畏るゝの中より死を畏れざるの理を揀出(けんしゆつ)すべし...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...作者の畏れなければならないのはその人の生活だといふことを今更らの如く感ずる...
有島武郎 「水野仙子氏の作品について」
...何人の反対をも畏れずして独り其の為さむとする所を為し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...みずからがみずからの内面にふりかえりての畏れ...
中井正一 「絵画の不安」
...もはやここでは空間は畏れではない...
中井正一 「美学入門」
...といって、畏れというのは、サーベルや、鉄砲で脅(おどか)すことではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...一族中には九条家の威勢に畏れて首鼠(しゅそ)両端の態度に出でた者もあったけれど...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...よき行為を畏れる心を恵まれていた...
三木清 「語られざる哲学」
...畏れ入りて静まり落ち着くのかと想う...
南方熊楠 「十二支考」
...礼儀正しく畏れかしこんでいなければならない場所にいるときほど...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この偉大で全能な贈与者に対して畏れ多い...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...山中でこの物を見るときは畏れてこれを避けたと...
柳田国男 「山の人生」
...ないしは粗暴をきわめた侵掠(しんりゃく)と誘惑の畏れなども...
柳田国男 「山の人生」
...君前甚だ畏れ多いが...
吉川英治 「黒田如水」
...畏れ多いおうわさであるが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...なお天文のそれよりも前をただせば、小松平重盛公(こまつたいらのしげもりこう)のお血すじ、さらに、溯(さかのぼ)れば、畏れ多くも、平氏(へいし)は桓武天皇(かんむてんのう)よりわかれ給うところ、申さば、金枝玉葉の御血の雫(しずく)をすら、今のお身に伝えておうけなされているのでござりますぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
...まことに畏れ多けれど...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...畏れ多うござります...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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