...作者の畏れなければならないのはその人の生活だといふことを今更らの如く感ずる...
有島武郎 「水野仙子氏の作品について」
...神を畏れず人を敬わざる不逞(ふてい)の徒にして...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...これを畏(おそ)れて畏れすぎることはない...
太宰治 「碧眼托鉢」
...二人畏れてふためきて華麗の手綱取り落し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...(彼は勇士を畏れしめ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...故に伊藤侯は外に向て英雄らしき詩を作り内に向て伊藤崇拝の隷属を作る夫れ功業を尚ぶものは唯だ自家の経綸抱負を布かんことを望む故に大隈伯は必ずしも英雄を畏れず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...もはやここでは空間は畏れではない...
中井正一 「美学入門」
...といって、畏れというのは、サーベルや、鉄砲で脅(おどか)すことではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...尊敬と畏れの入りまじった抑えられた声で低く...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...「あなたはムルタックか」コラムは深く畏れて囁いた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「海豹」
...みんなは驚きと畏れにみたされた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「魚と蠅の祝日」
...よき行為を畏れる心を恵まれていた...
三木清 「語られざる哲学」
...のっぴきのならぬ自覚にまで眼ざめさせていただいた大キミオヤのハカライに畏れかしこみつつ敬礼をささげるものであります!』(そこへ奥から...
三好十郎 「猿の図」
...誰も畏れて避けて通る門の戸を...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...畏れ多い席ではまるでただ今厠(かわや)から出て参ったといわんばかりに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...執権どのへの畏れも忘れ...
吉川英治 「私本太平記」
...われらの眼底から消えまいと思う」「畏れながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...こう甘えていてはお上(かみ)にも畏れあり...
吉川英治 「新・水滸伝」
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