...畏れ憚(はばか)るけしき無く...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...しかしながら皇后樣のお妬みになるのを畏れて本國に逃げ下りました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...村長が畏れ入つて拜禮して申しますには...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...范祭酒は畏れて結婚させようと思って十一娘の考えを訊いた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「封三娘」
...而も彼はその厳粛な姿形に新しい意味を見出したように畏れた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...亦彼れの不人望を畏れて之を排斥したりといふに非ずや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...といって、畏れというのは、サーベルや、鉄砲で脅(おどか)すことではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうしよう」アラスデルは畏れとにがい苦痛に青くなって囁いた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「漁師」
...梁の恵王常に趙を撃たんとしたが楚を畏れて手控えいた...
南方熊楠 「十二支考」
...『淵鑑類函』四三二ジャワ国の山に猴多く人を畏れず...
南方熊楠 「十二支考」
...履工これは畏れ入ります...
南方熊楠 「十二支考」
...人柱を立てようと議したが罪業を畏れ一切經を石の面に書いて築いたから經の島と名附けたとある...
南方熊楠 「人柱の話」
...秋声は、畏れられる作家、そういう大家ぶりの作家ではなかった...
宮本百合子 「あられ笹」
...名を口にするのさえも畏れ遠慮するというような意味のことをうたった詩である...
宮本百合子 「刻々」
...どうなるか」「畏れながら...
吉川英治 「三国志」
...……勿体ない」「寔(まこと)に、畏れ多いことだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...むむ」「畏れ多くも...
吉川英治 「新書太閤記」
...将門が、ちょっと、たじろいだ様子を見ると、木像陣を作(な)して来たその一群は、また、声をそろえて、「畏(おそ)れろ、畏れろ...
吉川英治 「平の将門」
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