...「画題が難しい」と言われることがあります...
...私は「美しい自然」を画題にして絵を描きます...
...この作品の画題は「季節の移り変わり」です...
...画家は適切な画題を選ぶことが重要です...
...次回の展覧会の画題は「都市の風景」に決まりました...
...画家が描こうとする画題を他から限定される性質のものでないことはいうまでもありませぬから...
上村松園 「朝顔日記の深雪と淀君」
...悩める友を見舞わんと鈴打ち鳴らして進む光景は実に絶好の画題である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...小さな画題は無数である...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...公園の中よりは反対の並み木道を行ったほうが私の好きな画題は多いらしく思われた...
寺田寅彦 「写生紀行」
...国芳(くによし)らの画家に至つてはそれらの画題は忽(たちま)ち平凡となり最初春章の門人春英(しゅんえい)の作中に見たる幽霊の図の如きも文政(ぶんせい)天保(てんぽう)度(ど)の画家にあつては実に残虐を極むる血塗(ちまぶ)れの半死人にあらざれば満足せられざるに至れり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...それらの光景は私の眼には直(ただち)に北斎(ほくさい)の画題を思起(おもいおこ)させる...
永井荷風 「日和下駄」
...途中見るところがありますか、いい景色がありますか、名物といったようなものが……」「左様――海岸の景色といっても大抵きまったようなものでござるが、大洗、助川、平潟(ひらかた)、勿来(なこそ)などは相当聞えたものでござんしょう」「ははあ、勿来の関……なんとなく意をそそられます」「お気が向いたら、ぜひ、お出かけ下さい、拙者宅に幾日でも御逗留(ごとうりゅう)くだされて、幾枚でもお描き下さい」相当の絵師と見定めてから、先生号で呼びかけ、その先生を自宅へ招じて、何枚でも描かせようとまで働いて来たのは、隅に置けないところがあるとおかしがり、「海岸の風景のほかに何か、名物、或いは、画の題になるものがありますか」「左様でござるな、この海岸で名物といっては、大洗に磯節というのがござり、海では、さんま、鰹(かつお)、鯖(さば)といったものが取れ、山には金銀を含むのがあり、土では、こんにゃくも取れ申す」実際家だけに、相当具体的に答えてはくれるが、さんまや、鯖や、こんにゃくでは、画題として、あんまり感心しないと、白雲が考えていると、測量師は附け加えて、「相馬へ行くと、馬がたくさんいる、生きた馬が放し飼いにしてござるが、あれは絵になりませんかな」「なりますとも」ここに至って、白雲は、鬣(たてがみ)を振い立つように雀躍(こおどり)しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...名匠の全力を傾けて悔いざる画題だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...は好画題であるまた好詩料である...
夏目漱石 「虞美人草」
...一方では風景・静物などの地味な画題をいかにも細かく精密に写生してるかと思うと...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...つまり画題が判らぬという人が多いので...
藤島武二 「画室の言葉」
...自分としては東洋画における画題の如き気持で...
藤島武二 「画室の言葉」
...今一つの新羅山人画には次の如き画題がある...
藤島武二 「画室の言葉」
...山村の景色等自己の実見せし者(かつ古人の画題に入らざりし者)を捉(とら)へ来りて...
正岡子規 「俳人蕪村」
...この時サタンが尊者を誘惑擾乱(じょうらん)に力(つと)めたところが欧州名工の画題の最も高名な一つで...
南方熊楠 「十二支考」
...或る残忍な画題が喜ばれて来た事は...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...唯(た)だ画題をマドンナに仮(か)つて崇高優美な人間を描き出した見識と筆力とに敬服した...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...――少なくとも日本画家の方がより多くこの種の画題を選むだけ...
和辻哲郎 「院展遠望」
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