...彼女の態度には画然とした嫌悪感を感じた...
...対立する二つの意見が画然と分かれた形で表面化した...
...彼女の表情からは画然とした心配が伝わってきた...
...会議の結論は画然と決まっていたことが明らかになった...
...彼の説明は画然としていて、誰も誤解することはなかった...
...大まかに資本家とプロレタリアといふ風に画然と別れてゐない...
芥川龍之介 「プロレタリア文学論」
...この社会的コムミユンはやがて画然と限定されたものでなくなるであらう...
石川三四郎 「社会的分業論」
...明るい斑点でも置いたように画然(くっきり)と光っていた...
モリス・ルヴェル Level, Maurice 田中早苗訳 「誰?」
...事実はこれに反して画然たる数個の段階に分かれるのである...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...この大きな体系の中に古今を通じて画然と一つの大きな線を引いているものが三十一字の短歌である...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...だがこの政見的お喋りと政治的見解との間には画然と引かねばならぬ境界の一線がある...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...画然と整理されてる頭脳...
豊島与志雄 「風景」
...画然と地上に置いて去ったのである...
中井正一 「美学入門」
...画然(かくぜん)として面白い対照をなしている...
野村胡堂 「楽聖物語」
...剣道にはこの二つの型――画然(かくぜん)たる上品下品の型のあることを平次は思い出したのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それぞれ個有の言語によって他の民族との間に画然たる区別をつけている...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...動かない制度の下に画然と区分され...
本庄陸男 「石狩川」
...仕事の分課も画然としていなかった...
本庄陸男 「石狩川」
...画然とさせるまでも無かったというのが至当であるかも知れない...
本庄陸男 「石狩川」
...しからば理窟とは「智」の如何なる部分かといふに画然とその限界を示す能(あた)はざれども...
正岡子規 「あきまろに答ふ」
...それ故に善悪可否巧拙と評するも固(もと)より画然たる区別あるに非ず...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...固(もと)より歌と歌ならざる者との境界は画然と分れたる者に非ざれば...
正岡子規 「人々に答ふ」
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