...絵の具を画布に塗る...
...この画家は毎日画布に絵を描いている...
...庭の画布に描かれた風景はとても美しかった...
...今回の展示会では、多くの画布が一般公開される予定だ...
...彼女は大きな画布を持って、アートスクールの授業に出席した...
...小型の画架(イーゼル)に殆ど仕上った一枚の小さな画布(カンバス)が仕掛けてあり...
大阪圭吉 「闖入者」
...わが心は画家の絵の具を塗る画布である...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...画布(キャンヴァス)と違って...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...顔を真赤にしながらやっとのことで框にはまった画布を引きずり出す...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「天才」
...それに画布のほうは手近にあるものだから...
寺田寅彦 「自画像」
...切り取っては画布に塗り込むのであった...
寺田寅彦 「写生紀行」
...同じ「青い家」を取り入れて八号ぐらいの画布をかいているのに出会った...
寺田寅彦 「写生紀行」
...そこに画布の意味がある...
中井正一 「絵画の不安」
...いわばわれわれの存在の疑問記号(フラーゲツアイヘン)である「白き画布」は...
中井正一 「絵画の不安」
...そこに繰りひろげられる光の画布は近代人のもつ一つの「壁画」でなければならない...
中井正一 「壁」
...それがもたらす特徴は一枚のタブレットとして独立したる画布の出現...
中井正一 「壁」
...存在と実存在との隔たりの隙虚(すきま)に画布ならびにエクランはしずかにすべり入るとも考えられる...
中井正一 「芸術の人間学的考察」
...情熱的な態度で画布に塗りつけ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...新しい画布に移せるそうじゃないですか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...画布には、雑然模糊(もこ)とした下絵に、最初の色がところどころ塗り始めてあった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...この画布とちょうど同じ有様なのです...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...そして大きな画架、青い天鷺絨張りのモデル台、卓(たく)、置暖炉(おきストオブ)、花瓶(はながめ)、肱掛椅子(フオオトイユ)、いろ/\の椅子、紙片、画布(トワル)、其等の物が雑然と人り乱れ、麝香撫子と、絵具と、酒と、テレピン油(ゆ)とが匂ひの楽(がく)を奏(ジユエ)する中(なか)に、壁から、隅々(すみ/″\)から、友の描(か)いた衣(きぬ)を脱がうとする女、川に浴する女仰臥の女、匍ふ女、赤い髪の女、太い腕(かひな)の女、手紙を書く女、編物をする女、そして画架に書きさした赤い肌衣(コルサアジユ)の女、其等の裸体、半裸体の女等と、マントンの海岸、ブルタアニユの「愛の森、」ゲルンゼエ島の牧場、村道、岩の群(むれ)、グレエの森、石橋、其等の風景と、赤い菊、赤い芍薬、アネモネの花、薔薇、林檎と蜜柑、梨、其等の静物とが見とれる如く、あまえる如く、誘(さそ)る如く、熱い吐息(といき)を彼れに投げ掛ける如く、彼れの一挙一動に目を放さぬ如く、我が美くしいナルシスの画家を取巻いて居る...
與謝野寛 「梅原良三郎氏のモンマルトルの画室」
...すなわち画布や絵の具が写実を不可能にするゆえに...
和辻哲郎 「院展遠望」
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