...野田と云う家には男主人はいない...
芥川龍之介 「春の夜」
...未完成の中篇小説『お光壯吉』の男主人公である...
宇野浩二 「「鱧の皮 他五篇」解説」
...呉服屋にて男主人や番頭は布切五尺の注文に対して...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...或は曰く末松謙澄男主として内閣割込の議を唱へ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...或は曰く末松謙澄男主として内閣割込の議を唱へ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...まめやかな男主(あるじ)は...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...女主人公は、少佐位の未亡人で、男主人公は、学殖のある紳士――先づ資産のある大学教授位の位置(ところ)とする、女主人公の未亡人と、此の大学教授の細君とは、学校朋輩で、殆んど姉妹同様の間柄、そして此の教授夫人は、基督教(キリストけう)信者の、常に博愛事業などに奔走する立派な奥方でもあるのだ...
二葉亭四迷 「未亡人と人道問題」
...であるが、男主人公は兎に角も社会の上流に在る人であるから、如何に眼の前に、たよりなき美人が兄と親しみ、相談柱として、日々接近するといつて、其様(さう)手軽く恋愛が成り立つものでない、其れが自分のヤマで、此の男主人公と、其の夫人――常に基督(キリスト)の教訓を真向に翳(かざ)して、博愛事業に関係してゐる、先づ世間の眼からは賢夫人とも呼ばるべき令閨(さいくん)との間は、世間の眼には如何でもなく、寧(むし)ろ世間体(せけんてい)は至極平和な家庭であるが、此の令閨が理想に勝つてゐる丈け其れ丈け那処(どこ)か情愛が欠けてゐるので、男主人公の大学教授は、自分にも意識しないが、日頃何んだか不満足を覚えて居る、といつて令閨に那処か欠点ありといふでもないが、何んだか不満足を覚えてゐる最先(やさき)、丸ぽちやの、あどけない二十三四の美人が、妻を姉と重んじ、自己(おのれ)を兄と親んで日々遣つて来て、やくたいもない心配事を苦にして縋(すが)るので、賢人顔してゐる細君に比ぶれば肩が張らず、気もすつくり合つて、遂に常道を失するやうに為る、といふ径路(みちゆき)であるが、此の夫婦の間を書くのが、双方教育ある人物である丈け、実に困難至極...
二葉亭四迷 「未亡人と人道問題」
...男主人(おとこあるじ)の大原に近しく言葉を交えん事も憚(はばか)りありて台所口よりそっと婆さんを呼び「婆やさん...
村井弦斎 「食道楽」
...男主人の平生住んでいない家は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わけてこの男主人の方には...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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