...男らしくもない彼等にある...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...さりとは男らしくも無え野郎だと...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...男らしく立ち向ふ心なくば...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...貴方のために闘います」「貴方は男らしくないのねえ...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...折角ひとが聴いとるものを途中で切ってしまうなんて男らしくないぞ」また先(せん)を越された署長は...
海野十三 「人間灰」
...男は男らしくあって欲しいと言い...
太宰治 「男女同権」
...男らしく踏み込む気力が...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...何で自分はもつと正直に、男らしく、道理を説いてみなかつたのだらう...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...犯人達は男らしく自らアピアへ出て来た...
中島敦 「光と風と夢」
...だからここで持前のずうずうしいところを男らしく充分発揮なさいな...
夏目漱石 「明暗」
...小松与一と云うペンキ屋で、目下上野の博覧会でもって東照宮の杉の木を日慣らし七八本は描いていますよ」「フフン君が絵を描こうと描くまいと、そんな事はどうでもいいんだ、一応来てもらいたい」「思想犯の方でですか?――僕は今ンところは臨時雇(やと)いで、今日行かないと、また、外の奴(やつ)に取られッちまうんですがね」「まあ、男らしく来て、一応いい開いたらいいだろう」「何時間位かかるンですか? 長くかかるンじゃないンですか?」落ちついたのか与一は脣を弛(ゆる)めて笑い出した...
林芙美子 「清貧の書」
...この不安には男らしくないものがある...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...長男なら長男らしく...
牧野信一 「裸虫抄」
...何故男らしく正面から来ないのです」ビアトレスは段々と落着いてきた...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...言葉から兵役に行って来た男らしく見える...
水野葉舟 「遠野へ」
...男らしくもないやりかたを...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...着てみて自分の両肩を見るといかにも一人前の男らしく見えた...
横光利一 「悲しめる顔」
...男らしくもねえ! と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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