...男らしくもない...
有島武郎 「或る女」
...男らしくもねい」兄のことばの終わらぬうちに省作は素足で庭へ飛び降りた...
伊藤左千夫 「春の潮」
...兎のやり方が男らしくないのは...
太宰治 「お伽草紙」
...男らしく父に相談もせずに...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...「元来男らしくないぜ...
夏目漱石 「手紙」
...あなただって真逆(まさか)そんな男らしくない事を考えていらっしゃるんじゃないでしょう」「どうだか知らないけれども...
夏目漱石 「明暗」
...なぜ男らしく自分の弱点を妻の前に曝(さら)け出(だ)してくれないのかを苦(く)にした...
夏目漱石 「明暗」
...男らしくないあなたの一番悪いところなんですよ」男らしくないと評されても大した苦痛を感じない津田は答えた...
夏目漱石 「明暗」
...そして男らしく私の室(へや)なり身体(からだ)なりを調べたら宜(い)いじゃありませんか」夫人の美しい眉は...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...小松与一と云うペンキ屋で、目下上野の博覧会でもって東照宮の杉の木を日慣らし七八本は描いていますよ」「フフン君が絵を描こうと描くまいと、そんな事はどうでもいいんだ、一応来てもらいたい」「思想犯の方でですか?――僕は今ンところは臨時雇(やと)いで、今日行かないと、また、外の奴(やつ)に取られッちまうんですがね」「まあ、男らしく来て、一応いい開いたらいいだろう」「何時間位かかるンですか? 長くかかるンじゃないンですか?」落ちついたのか与一は脣を弛(ゆる)めて笑い出した...
林芙美子 「清貧の書」
...男らしく思ひ切る時あきらめてお金さへ出来ようならお力はおろか小紫(こむらさき)でも揚巻(あげまき)でも別荘こしらへて囲うたら宜うござりましよう...
樋口一葉 「にごりえ」
...(男らしくない)いつでも...
火野葦平 「花と龍」
...その後男らしく自首して出る決心であったのかもわからぬ...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...――なアんだ、男らしくもない...
牧野信一 「晩秋」
...言葉から兵役に行って来た男らしく見える...
水野葉舟 「遠野へ」
...またこの素朴な大海原と平野に臨んでどんなに男らしく亢奮したか...
宮本百合子 「九州の東海岸」
...10730大胆に男らしく抗抵した所で...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...男らしく観念してしまえ」「エエ...
吉川英治 「神州天馬侠」
便利!手書き漢字入力検索