...男らしくない人間はないのだがね...
芥川龍之介 「創作」
...怒るなら男らしく真赤になツて怒るさ...
石川啄木 「漂泊」
...ナイル河に漬けて溺らし死骸は犬にやってしまった方が賢くもあり男らしくもありそうな誰かつまらぬ野心家の墓をきずくために...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...骨組もなかなか頑丈(がんじょう)の大男らしく...
太宰治 「グッド・バイ」
...男らしく諦めて――)南玉は...
直木三十五 「南国太平記」
...「男らしくもない」とお銀様が...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼女を男らしく活溌(かっぱつ)にした...
夏目漱石 「明暗」
...宗助は再度の打撃を男らしく受けた...
夏目漱石 「門」
...もう少し最後を男らしくしたらどうだ...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...男らしく引っ張っている...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...「出来るから、今、いうとおり、わたしの言葉に、あいあいと、そういってくれるのですよ」「はい」「では、はじめます――いいこと? 何でも、出来るだけ、男らしく、だけど、やさしく返事をしてくれるのですよ――お前が、旦那さまなのだから――」そう言って、浪路は、小むすめの肩に、藤いろの小袖の袂をかけて、抱き寄せるようにして、「まあ、そなたは、こんなに長う、お目にかからなんだわたしを、可哀そうとは、お思いになりませなんだのかえ? 雪どの、さ、何とか、返事をしてたも――」と、熱くささやいて、そして、自分の言葉に、酔い溺(し)れるかのように、もたれかかったが、千世は身をすくめたまま、答えられぬ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...普通の男らしく山荘の若い女性に誘惑を試みる言行があってはならないと薫は思い返して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...三年の間にすっかり男らしくなって...
森鴎外 「かのように」
...まア、卑怯(ひきょう)な、男らしくもない、負けたものだからそんなことを」そのうちに渋茶がはいると、かねて中間に持たせて来た鮓(すし)を今日の昼食として、なお四方山(よもやま)の話をしていた...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...男らしく自分でやるならまだしも...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...おまけに休之助さまはいかにも男らしく...
山本周五郎 「風流太平記」
...男らしくどうどうと竹童(ちくどう)の前へたっていいきってみろ! オオこの般若丸(はんにゃまる)の名刀でおのれただ一刀に斬(き)りすててくれるから……いきどおろしい...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「ざまをみろ」「竦(すく)んでしまやがった」「男らしく...
吉川英治 「宮本武蔵」
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