...ある時小さい男の児(こ)が乳母に抱かれて「京太郎(ちょんだらー)」の舞を見ていたが...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...いずれも山畠で、男の児は十二、三になれば、夏は一日一度は山畠に出る...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...男の児だったのではなかろうか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...男の児はいつも黙つて見て居る方であつた...
田山花袋 「子供と旅」
...……小っぽけな男の児(こ)や女の児たちが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「富籤」
...襖の影から男の児が二人指をくわえながら...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...つづいて又男の児が生れた...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...あの可愛らしい男の児が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼はそれを男の児として考えて見る...
平林初之輔 「犠牲者」
...この子供は男の児ですが...
平林初之輔 「人造人間」
...役者の子のような鳥打帽をかぶったその男の児は...
宮本百合子 「一隅」
...間もなくその男の児と二人放られて今日まで血の涙の辛苦で一人立ちして来たと...
宮本百合子 「高台寺」
...男の児みたいに面白い女の児がざらにいるようにならなければ嘘だと沁々思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...荒い挙動である故か男の児(こ)が主であって...
柳田国男 「こども風土記」
...或いは十歳前後の男の児(こ)ばかりで...
柳田国男 「木綿以前の事」
...いたずらそうな男の児ばかり...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...男の児はタジドが参ったといって...
柳田国男 「雪国の春」
...あいつの伜に遣った方がええ」法螺丸には男の児が一人しか居ない...
夢野久作 「近世快人伝」
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