...六つぐらいになる男の児が彼女のうしろに含羞(はにか)みながら食っ着いていた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...男の児は矢張遠い母親のことを思つて居た...
田山花袋 「子供と旅」
...男の児の剥いた蜜柑の皮が火燵の周囲に二つ三つ散らばつて居た...
田山花袋 「子供と旅」
...男の児はその度毎に機嫌好ささうに笑つた...
田山録弥 「百日紅」
...男の児の五歳になるのを始めは頻(しき)りに可愛がって抱いたり撫(な)でたり接吻(せっぷん)したりしていたが...
田山花袋 「蒲団」
...その男の児(こ)はさだめしお父さんを恋しがっていることだろうなどと語り合い...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...すなわち男の児と女の児とは...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...男の児(こ)の遊びや喧嘩(けんか)にはいりたがっていたから...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...襖の影から男の児が二人指をくわえながら...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...私男の児がほしいんだけれど...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...光子は執事遠藤の家へ引取られ男の児を産んで六十日たつか経たぬ中(うち)やはり遠藤の媒介(なかだち)で中学校の英語教師種田順平なるものの後妻となった...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...つづいて又男の児が生れた...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...男の児はまた向うをむいて喰べ始める...
中島敦 「狼疾記」
...西洋人も男の児(こ)も...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...男の児みたいに面白い女の児がざらにいるようにならなければ嘘だと沁々思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あいつの伜に遣った方がええ」法螺丸には男の児が一人しか居ない...
夢野久作 「近世快人伝」
...『呉家の男の児を呪う絵巻物があるそうだが』と持ちかけてみたが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...三人目の男の児を生んだ...
與謝野寛 「蓬生」
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