...何と云う図々(ずうずう)しい人だ! 嘘つき!九尾(きゅうび)の狐! 男たらし!騙(かた)り!尼天狗(あまてんぐ)! おひきずり! もうもうもう...
芥川龍之介 「二人小町」
...――あの男たらしを守護するのですか?神将 黙れ! か弱い女をいじめるばかりか...
芥川龍之介 「二人小町」
...嘘つきの男たらしではありませんか?神将 まだ云うな...
芥川龍之介 「二人小町」
...窮境を助けると思ってどうか」正井は葉子を男たらしと見くびった態度で...
有島武郎 「或る女」
...あなたさまが私を役にたつ男たらしめたいと思し召すとおりに...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...……「男たらし」と...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...その「男たらし」である彼女が...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...男たらしの淫婦じゃてのう」「親玉のお手がついてからでもか」「うむうむ...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの子を立派な男たらしにしてみせてやるから」「えっ...
中里介山 「大菩薩峠」
...世の中に図々しい女は色々あると聞いていたが、これ程までに極端に図々しい女が現実にあり得るだろうか? 「でも仕方がないじゃありませんか、そんなこと!」何というバンプ〔(vamp = 妖婦、男たらし、浮気女)〕だろう! そしてあの人は、昨日まで妾の信じきっていたあの人は、どんな顔をしてこの文句を読んだのだろう? 妾のことも、今すやすや眠っている二人の子供のことも忘れて、相好(そうこう)をくずして読んだのじゃなかろうか? ああ、妾には考えることは堪えられない...
平林初之輔 「オパール色の手紙」
...コケットといえば以前は女たらしの男をも呼んだが今は専ら男たらしの女を指す...
南方熊楠 「十二支考」
...「おとよってえあまはとんでもねえ男たらしだって思った」と万吉は云った...
山本周五郎 「さぶ」
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